後場の日経平均は92円安でスタート、ダイキンやINPEXなどが下落

[日経平均株価・TOPIX（表）]

日経平均;27779.64;-92.47TOPIX;1950.63;-6.93

[後場寄り付き概況]
　後場の日経平均は前日比92.47円安の27779.64円と、前引け（27827.16円）から下げ幅を広げてスタート。
ランチタイム中の225先物は27740円～27820円のレンジで下落基調。
ドル・円は1ドル＝145.40−50円と午前9時から10銭ほど円安・ドル高水準。
アジア市況では上海総合指数が軟調に推移しているほか、香港ハンセン指数は1％強の下落率で大きく下落している。
中国において新型コロナの新規感染者数が5月以来の水準にまで再び増加してきている。
米アップルのスマートフォン「iPhone」を受託生産している工場の周辺地域で本日まで導入されているロックダウン（都市封鎖）については延長の公算が大きいとも指摘されている。
こうした背景から下落しているアジア市況が東京市場の重石にもなっているようだ。
また、ランチタイム頃から時間外取引のナスダック100先物の騰勢が落ちてきていることもあり、米中間選挙の投票結果待ちで様子見ムードが強い中、売りが優勢となってきている。


　セクターではその他製品、鉱業、石油・石炭が下落率上位となっている一方、海運、金属製品、パルプ・紙が上昇率上位になっている。
東証プライム市場の売買代金上位では任天堂 (TYO:7974)、ダイキン (TYO:6367)、INPEX (TYO:1605)など決算発表銘柄が大きく下落。
中国でのコロナ感染拡大を受けてファーストリテ (TYO:9983)も大きく下落しており、三菱自 (TYO:7211)は円高・ドル安進行により利益確定売りが膨らんでいるもよう。
ほか、キーエンス (TYO:6861)、ソニーＧ (TYO:6758)、三菱UFJ (TYO:8306)なども軟調。
一方、川崎汽船 (TYO:9107)を筆頭に郵船 (TYO:9101)、商船三井 (TYO:9104)の海運大手が大きく上昇。
決算を受けてスズキ (TYO:7269)、SUMCO (TYO:3436)も大幅に上昇。
ほか、東エレク (TYO:8035)、レーザーテック (TYO:6920)、三井物産 (TYO:8031)、エムスリー (TYO:2413)、村田製 (TYO:6981)、太陽誘電 (TYO:6976)などが大きく上昇している。