[15日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6960.49(‐12.55) 前営業日終値 6973.04(+23.41)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11447.03(‐112.79) 前営業日終値 11559.82(+208.36)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4993.82(‐35.49) 前営業日終値 5029.31(+67.45)
<ロンドン株式市場> 反落。軟調な米経済指標やコモディティ価格の下落でエネル ギー株や鉱業株に売りが集中した。 米連邦準備理事会(FRB)が発表した4月の鉱工業生産指数は前月比0・3%低下 し5カ月連続でマイナスとなった。ミシガン大学が発表した5月の米消費者信頼感指数も 88.6と、4月確報値の95.9から低下した。 クーツのグローバル株式ストラテジスト、ジェームズ・バターフィル氏は「最近の米 指標はことごとく市場予想を下回っている」と指摘。「経済成長への懸念は特にエネルギ ーや鉱業株など景気循環株に打撃となっている」と述べる。 銅価格 CMCU3 をはじめ、ほとんどの産業用金属が値を下げたことで、鉱業株指数<.F TNMX1770>は1.18%低下し、部門別で最も大幅なマイナスとなった。個別銘柄では金 ・銀生産のフレスニロ FRES.L と鉱業大手アングロ・アメリカ AAL.L 、スイスの商品取 引・資源大手のグレンコア GLEN.L が1.2%から1.8%下落した。 北海ブレント原油 LCOc1 も値を下げ、原油・天然ガス株指数 .FTNMX0530 は1.1 1%低下した。 こうした中、民放のITV ITV.L は1.8%上昇した。JPモルガンとバークレイ ズ、バーンスタインが目標株価を引き上げたことが好感された。 <欧州株式市場> 反落。このところのジェットコースターのような国債売りは一服 したものの、朝方発表の米指標が軟調だったことでドル安ユーロ高が進み、輸出関連銘柄 が売られた。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は8.34ポイント(0.53%)安 の1573.09だった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は29.15ポイント(0.81%) 安の3573.07だった。 輸出銘柄の多いドイツ株が特に打撃を受けた。 この日は北海ブレント原油の価格が1バレル=66ドルを割り込み、フランスの石油 探査サービス大手テクニップ TECF.PA は3.0%、ノルウェーのエネルギー大手スタト イル STL.OL は2.8%の値下がりとなった。 オランダの食品・化学会社DSM DSMN.AS は4.5%高。ドイツの化学会社エボニ ック EVKn.DE による買収話が浮上した。逆にエボニックは0.8%の値下がりとなった 。 開発中のがん治療薬の治験結果が良好だったスイスの製薬大手ロシュ ROG.VX は1. 8%上昇した。 このところの国債売りでドイツの国債利回りが大幅に上昇したことから、欧州株式フ ァンドは2週連続の資金流出となった。ただ投資家によると、集中的な国債売りには一服 の兆しがあるという。 FTSEユーロファースト300指数は、依然として14年以上ぶりの高値圏を推移 しており、年初以来約15%値上がりとなっている。 シティ・グループの株式ストラジストによると、金融市場にはバブル的傾向がみられ るものの、上げ相場が終わると判断するにはまだ早いとしている。