[東京 28日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は28日、衆院予算委員会で、消費税は全世代型社会保障を支える重要な財源であり、消費減税は考えていないと述べた。小野泰輔議員(日本維新の会)の質問に答えた。
鈴木財務相は、これまでの新型コロナウイルス対策や累次の補正予算編成で「財政状況がより一層厳しさを増しているのは事実」と指摘した。その上で、物価高など目先の課題への対応と中長期的な財政健全化は矛盾しないとの認識を示した。
また「財政は国の信頼の礎だ」と指摘。「新型コロナ対応という例外からの脱却、平時への移行を図りながら、歳出・歳入両面の改革を続け、経済再生と財政健全化の両立に取り組んでいかなければならない」と語った。
(和田崇彦編集:田中志保)