[ワシントン 4日 ロイター] - 米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日、ベネズエラの野党連合が「暫定政府」解散を決議したことを巡り、米政府は引き続き2015年に選出されたベネズエラ国会を最後の民主的な政体として承認しているとの見解を示した。
ただ米政府が「暫定大統領」として支持してきた野党指導者フアン・グアイド氏は暫定政府解散に伴って、野党勢力を代表する立場を失った。
米政府はなおグアイド氏を暫定大統領と認めるかと聞かれたカービー氏は、仮定の話には関与したくないと答えた上で、米国は「グアイド氏や他の野党側の同志メンバーと協力していく」とだけ説明した。
一方ニュースサイトのアクシオスは4日、米国務省高官の1人が米国はもはやグアイド氏をベネズエラの指導者として承認していないと認めたと報じた。
ベネズエラで反米左翼の旗を掲げるマドゥロ大統領は2018年に再選を果たしたが、この選挙に関して西側諸国は不正があったと非難。米国のトランプ前政権はこれを受け、グアイド氏を正統な指導者として承認していた。