[ロンドン 16日 ロイター] - 欧州の取引所運営会社ユーロネクストは16日、金融や商品の上場デリバティブの清算業務をロンドン証券取引所グループ傘下LCHから自前のイタリアの新たな清算業務会社ユーロネクスト・クリアリングに来年第3・四半期までに移すと発表した。英国の欧州連合(EU)離脱に伴い、EUが域内資本市場の深化を進めようとしていることと足並みをそろえる。
オランダ・アムステルダムやベルギー・ブリュッセル、ポルトガル・リスボン、ノルウェー・オスロ、フランス・パリの各取引所のデリバティブ取引をイタリアに移すことになる。
ユーロネクストは既に、株式清算業務を今年末までにイタリアで行うようにすると発表していた。顧客が望めばライバルのLCHや米国勢Cboeなどでユーロネクスト傘下取引所の株式の清算を続けることもできるようにしている。
ユーロネクストはLCHの株式の11%を保有しているが、この分はロンドン証取グループに買い取りの選択肢がある。