[12日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6784.92(‐61.82) 前営業日終値 6846.74(+16.47)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11196.49(‐136.29) 前営業日終値 11332.78(+67.39)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4901.19(‐70.18) 前営業日終値 4971.37(+36.46)
<ロンドン株式市場> FT100種総合株価指数 .FTSE が反落し、61.82ポ イント(0.90%)安の6784.92で取引を終えた。原油価格の下落によりエネル ギー株が売られたほか、ギリシャ支援協議の先行きに対する懸念が強まり市場心理が悪化 した。 世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアが必要とあれば一段と増産する構えを示 し、供給過剰が強まることへの恐れから原油価格が下落。これを受け、原油・天然ガス株 指数 .FTNMX0530 は2.05%低下した。個別銘柄では、英・蘭系石油メジャーのロイヤ ル・ダッチ・シェル RDSa.L が2.1%下落し、FT100種指数から10ポイント近く を吹き飛ばした。競合のBP BP.L も2.1%値下がりした。 ギリシャ支援協議では、国際通貨基金(IMF)が11日、ギリシャ側との隔たりは 大きいとして、ブリュッセル入りしていた交渉団の引き上げを発表。交渉に再び暗雲が立 ちこめた。ギリシャの政府当局者は12日、意見の相違を調整する対案を提出する用意が あるとし、13日に交渉を再開する意向を示した。 郵便事業のロイヤル・メール RMG.L は2.8%上昇した。配送センターの有力な売 却先の候補が現れたと一部で報じられたことが買い材料となった。
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。ギリシャと債権団との交渉は今週も合意 に至ることができず、投資家のリスク回避姿勢が強まった。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は、13.70ポイント(0.88% )安の1544.25で取引を終了。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は4 9.14ポイント(1.38%)安の3502.77だった。 市場がギリシャ支援交渉の展開を見守る中、この日は薄商いとなり、出来高はここ9 0日間の平均の8割強にとどまった。 欧州連合(EU)やドイツの当局者は、国際通貨基金(IMF)がギリシャ支援協議 でブリュッセル入りしていた交渉団を帰国させたことに大きな意味はないとの見方を示し 、当初、市場に安心感を与えた。ただ、ギリシャはその後、圧力をかけられても譲歩はし ないと主張した。ギリシャの債務不履行(デフォルト)やユーロ圏離脱の可能性を避ける ための打開の動きはあまり見えず、株式相場はマイナス圏に落ち込んだ。 欧州株式市場の取引終了間際にギリシャが交渉再開の準備があると表明したことで相 場はやや持ち直した。ただ、ギリシャ市場は既に閉まっており、同国の主要株価指数<.AT G>は5.92%安で取引を終えた。 フランスの航空機用座席メーカーのゾディアック・エアロスペース ZODC.PA は5. 4%下落。シート製造の遅れを背景とした業績見通しの引き下げが嫌気された。