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ケアネット Research Memo(5):2022年12月期は医薬DX事業の高成長が続き、8期連続増収増益を達成

発行済 2023-03-22 15:05
更新済 2023-03-22 15:15
© Reuters.
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*15:05JST ケアネット Research Memo(5):2022年12月期は医薬DX事業の高成長が続き、8期連続増収増益を達成 ■業績動向

1. 2022年12月期業績の概要
ケアネット (TYO:2150)の2022年12月期の連結業績は、売上高は前期比16.5%増の9,327百万円、営業利益は同12.6%増の2,851百万円、経常利益は同13.2%増の2,894百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同14.8%増の1,847百万円と8期連続で増収増益となった。
なお、「収益認識に関する会計基準」等を期首から適用しているため、対前期比増減率は参考値である。
同社売上高の約90%を占める医療DX事業においては、既存サービスの販売体制強化及び販管費のコスト削減や効率化等の施策を推進した。
「CareNet.com」の登録医師会員数については、2022年12月末で20.9万人と順調に増加した。
また、主力サービスである「MRPlus」の顧客企業数は50社を超え、Web講演会等の受注を含め堅調に推移した。
その結果、コロナ禍により売上高が拡大した前期からさらに売上高を伸ばした。
メディカルプラットフォーム事業においては、連結グロース事業より組み入れた医師キャリア事業の成長に支えられ、売上高・営業利益とも大幅に伸長した。
主力サービスである「CareNeTV」の有料会員数は6,050人と、2022年12月期末で6,050人と前年同月比24人減少した。
同社は今後もプラットフォームの改善、良質なコンテンツ制作等の施策を推進し、既存事業のオーガニックな成長を継続させる。
また、2022年8月にはYMGサポートを、10月にはコアヒューマンを、12月にはクレイスを子会社化した。
同社は製薬業界の大きな変化を成長のチャンスと捉え、この1~2年を極めて重要な仕込みの時期と認識している。
矢継ぎ早に公表されたこれらのM&A施策は、中長期の飛躍的な成長に向けた布石の第一段階であり、2023年12月期はその第二段階として新規事業に注力する1年になると弊社では見ている。


四半期ベースの業績推移を見ると、売上高は第2四半期が年間を通じて最も低くなり、第4四半期にピークを迎える季節性があり、同社はこの傾向を繰り返し増収を続けている。
2022年12月期も受注状況は堅調に推移し、例年どおり、第4四半期にピークを迎えている。


(1) 医薬DX事業
医薬DX事業の売上高は前期比14.1%増の8,473百万円、営業利益は同9.6%増の4,207百万円となった。
前述のとおりコロナ禍を背景に製薬企業からの「MRPlus」、Web講演会等のeプロモーション案件の受注が拡大したことが要因だ。
「MRPlus」、Web講演会ともに増収率は同程度となった。
顧客企業数についてはコロナ禍以前の50社台から70社を超えるまでに成長した。
また、eプロモーションサービスの基盤となる「CareNet.com」の登録医師会員数についても、2022年12月末現在で20.9万人、前期末比で8.0%増と順調に拡大しており、製薬・医療業界においてDXが進んでいることが窺える。
同社の登録医師会員数は、2025年には25万人に達する計画である。


(2) メディカルプラットフォーム事業
メディカルプラットフォーム事業の売上高は前期比47.8%増の854百万円、営業利益は同103.8%増の228百万円となった。
サービス別の内訳では、医師向け転職支援サービス「キャリア」等の売上高が468百万円(前期比119.7%増)、医療教育動画サービス「CareNeTV」等の売上高が385百万円(同5.8%増)。
医師キャリア事業の本セグメントへの組み入れにより大幅な増収増益となった。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)

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