[ブリュッセル 24日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は24日、中国のロシアとのパートナーシップには限界があり、欧州は中国がロシアによるウクライナ戦争から距離を置くことを歓迎すべきと述べた。
中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は、昨年2月にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始する約3週間前に両国の「無制限」のパートナーシップを表明していた。
ボレル氏は、中国はロシアと緊密な経済・外交関係を築いているものの、軍事同盟は結んでおらず、ロシアによるウクライナ戦争を支援する兵器も供給していないと指摘。「この無制限の友情には限界があるようだ。中国は一線を超えてはいない」とした。
また近く中国を訪問すると述べたが、日程は確定していないとした。
中国の和平案に関しては、中国がロシアと完全に連携することを望んでいないことを示しており、西側諸国の当局者が本格的な和平案とはみなさないと明言したとしても欧州連合(EU)は歓迎すべきと言及。中国は仲介者ではなく、「ファシリテーター」としての役割を果たすことを望んでいるとした。