[19日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6710.45(+2.57) 前営業日終値 6707.88(+27.33)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11040.10(‐60.20) 前営業日終値 11100.30(+122.29)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4815.37(+11.89) 前営業日終値 4803.48(+12.86)
<ロンドン株式市場> 投資判断が引き上げられた一部銘柄が買われる一方で、ギリ シャ債務問題が重しとなり、FT100種総合株価指数は2.57ポイント(0.04% )高の6710.45と前日からほぼ横ばいで取引を終えた。週間では約1.1%安と、 4週連続のマイナスとなった。ただ、前日に一時つけた約5カ月ぶりの安値水準からは持 ち直した。 多国籍製薬会社のヒクマ・ファーマシューティカルズ HIK.L は2.7%上昇した。 シティ・グループが投資判断を「ニュートラル」から「買い」に引き上げたことが好感さ れた。シティは、株価が2月の高値から25%以上下落しているのは、利益見通しを引き 下げた以上の売られ方で下げすぎだとの見方を示した。 建機レンタルのアシュテッド AHT.L は1.8%上昇した。エグザンBNPパリバが 投資判断と目標株価を引き上げたことが買い材料となった。 アセンド・マーケッツのアナリスト、オーガスティン・イーデン氏は「ギリシャ懸念 で依然として上値が重い」とし、株価は前日の安値からは持ち直したものの大きな伸びは 期待できないとの見方を示した。 欧州連合(EU)は22日、ギリシャの債務不履行(デフォルト)を回避するための 緊急首脳会議を開く。
<欧州株式市場> 続伸。フランスの通信銘柄やドイツ鉄鋼大手のティッセンクルッ プ TKAG.DE が買われ全体水準を押し上げた。ただ、ギリシャへの懸念で上値は重かった 。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は、5.11ポイント(0.34%) 高の1529.65だった。週間では約0.9%低下した。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は5.35ポイント(0.16%)高 の3455.80だった。 この日は、前日に大きく上昇した米国株式相場が値下がりしたことで、欧州の主要市 場も終盤に掛け上げ幅を縮めた。 フランスの通信会社ヌメリカブルーSFR NUME.PA は3.8%上昇。ケプラーによ る前向きなコメントが買い材料となった。同業のオレンジ ORAN.PA は0.9%上昇。フ ランス政府が国内の通信会社に対し携帯端末用のスペクトル(周波数帯)売却の入札を実 施すると発表したことが好感された。 ティッセンクルップは2.4%上昇した。シティ・グループが投資判断を「ニュート ラル」から「買い」に引き上げたことが好材料とされた。 この日の相場は上昇したものの、ギリシャの金融支援協議の行き詰まりを受け、市場 には慎重姿勢が根強い。国際債権団との支援協議が難航する中、ギリシャの銀行では預金 流出が加速し、政府の歳入も落ち込んでいる。欧州連合(EU)は、ギリシャの債務不履 行(デフォルト)回避に向け22日に緊急の首脳会議を開く。 ギリシャの主要株価指数 .ATG は0.57%上昇して取引を終了したが、依然、今週 一時付けた2012年以来の安値水準付近にある。