[22日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6825.67(+115.22) 前営業日終値 6710.45(+2.57)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 11460.50(+420.40) 前営業日終値 11040.10(‐60.20)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4998.61(+183.24) 前営業日終値 4815.37(+11.89)
<ロンドン株式市場> 続伸。FT100種総合株価指数 .FTSE の1日の上昇幅は 、5月に行われた英国の総選挙の結果が出た日以来の大きさとなった。 合併・買収(M&A)期待で有料テレビのスカイ SKYB.L と水処理サービスのセバー ン・トレント SVT.L が買われたほか、ギリシャ債務交渉進展への期待も広がり、相場は 上昇した。 欧州連合(EU)がギリシャの新たな財政再建策を歓迎したことで、世界の主要市場 で市場心理が好転した。ただロンドン市場では、欧州ほど相場は伸びなかった。 投資家の不安心理の度合いを示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数 .V2TX は3ポイント近く低下し、3週間ぶりの低い水準をつけた。 スカイは3.5%高。 メディア王ルパート・マードック氏一族が、携帯電話サービ スのボーダフォン VOD.L や通信・娯楽大手ビベンディ VIV.PA によるスカイの買収提案 を拒絶し、スカイを完全に支配下に置くことを計画しているとの報道が好感された。UB Sはスカイについて、複数の企業にとって魅力的な買収対象かもしれないとしている。 セバーン・トレントは5.9%上昇し、FT100種の中で最も大幅に伸びた。カナ ダの投資会社ボレアリス・インフラストラクチャーが買収を検討していると報じられたこ とが買い材料となった。
<欧州株式市場> 続伸。ギリシャの債務交渉進展への期待が相場を押し上げた。 FTSEユーロファースト300指数 .FTEU3 は、36.03ポイン ト(2.36 %)高の1565.68だった。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は140.27ポイント (4.06% )高の3596.07だった。1日の上昇率として2012年8月以来の大きさとなった 。 欧州連合(EU)はユーロ圏財務相会合で、ギリシャが提出した新たな財政再建案を 評価した。財務相会合のデイセルブルム議長は記者会見で、週内に最終合意に至るように 努力すると述べた。 ギリシャの主要株価指数 .ATG は9.00%上昇した。同国の銀行株指数 .FTATBNK は20.79%の急上昇となった。ギリシャの銀行からの預金流出が資本規制を招くとの 懸念が後退した。 合併・買収(M&A)への期待から通信株が広範にわたり買われた。フランスの複合 企業ブイグ BOUY.PA は13.2%の値上がり。同国の通信会社アルティス ATCE.AS が、 子会社のヌメリカブル─SFR NUME.PA を通じてブイグに買収を提案したことが好感さ れた。 アルティスは12.6%、ヌメリカブルは14.2%それぞれ上昇した。 クーツのグローバル株式ストラテジスト、ジェームズ・バターフィル氏は「企業信頼 感が高いことや借り入れコストが依然低いことなど前向きな要因が存在することから、M &Aの更なる加速があってもおかしくない状況だ」と述べ、欧州企業のM&A志向は強い との見方を示した。