[東京 27日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20350.1 -194.43 寄り付き 20374.05 安値/高値 20278.73─20486.93
TOPIX .TOPX 終値 1637.9 -17.96 寄り付き 1644.19 安値/高値 1631.6─1649.68
東証出来高(万株) 188805 東証売買代金(億円) 22330.43
東京株式市場で日経平均は続落。世界景気の減速懸念を背景に前週末の欧米株が下落した 流れを引き継ぎ、週明けの東京市場でもリスク回避の売りが先行。円強含みや軟調な中国 株などが重しとなり、日経平均は後場に265円安まで下げ幅を拡げた。一方、日銀によ るETF(上場投信)買い期待などが下支えし、引けにかけては下げ渋りの動きとなった 。
日経平均は終値で7月13日以来2週間ぶりに25日移動平均線(2万0415円4 3銭=27日)割れとなった。業績予想の上方修正を発表した富士通ゼネラル 6755.T や 協和発酵キリン 4151.T 、4─6月期の大幅増益が報じられた日本郵船 9101.T など好業 績銘柄は買われたものの、幅広い銘柄に利益確定売りが出て、東証1部の8割強が値下が りした。
東証1部の出来高は18億8805万株と低調で、手控えムードも強いという。東洋 証券ストラテジストの檜和田浩昭氏は「今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え 、米金融政策の方向性を見極めたい投資家が多いうえ、夏季休暇入りを前にポジションを 減らす動きもみられる」と指摘。そのなかで「下値では個人投資家の買いが入り、日本株 を支えている」との見方を示した。
安倍内閣の支持率低下が伝わったことで、海外投資家による売りを警戒する声が聞か れ、株価の重しとなった一方、「支持率が下がれば経済に目を向けた政策期待も浮上しそ う」(国内証券)との見方も出ていた。
個別銘柄では、ワタベウェディング 4696.T がストップ高。24日、同社に対し千趣 会 8165.T が1株700円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。ワタベの株 価はTOB価格にさや寄せする動きとなった。
東証1部騰落数は、値上がり219銘柄に対し、値下がりが1606銘柄、変わらず が66銘柄だった。
(杉山容俊)