[26日 ロイター] - ドイツのスポーツメーカーであるプーマは、オーストラリアとニュージーランドで開催中のサッカー女子ワールドカップ(W杯)を、女子選手向けスパイクの認知を広げる絶好の機会だと捉えている。
今大会は、何人かの有力選手が膝の前十字靭帯断裂のために欠場を余儀なくされている。男子選手と比較して女子選手でこの負傷が多い理由の可能性として、スポーツ科学者は主に男子用に作られたスパイクが主要商品であることを指摘する。
欧州クラブ協会が調整した最近の報告書によると、欧州では82%もの女子選手がスパイクを履いて不快感を経験しているという。例えば、女性は男性に比べて足の甲や中足部が低いことが多い。
プーマの英国サイトには、女子用にデザインされた5種類のスパイクが掲載され、価格は75ポンド(約1万3600円)から200ポンド。同社のアルネ・フロイントCEO(最高経営責任者)は「私たちは、女子選手のパフォーマンスをさらに高めるだけでなく、負傷を防ぐためにも、女性にフィットさせたものが非常に重要だと考えている」と話した。
またプーマは26日、女子サッカーにおける膝の前十字靭帯負傷の調査研究に投資し、特に女子専用スパイクのさらなる開発を目指していると明らかにした。