[東京 5日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20614.06 +93.70 寄り付き 20490.15 安値/高値 20469.87─20715.48
TOPIX .TOPX 終値 1665.85 +6.02 寄り付き 1657.56 安値/高値 1655.33─1675.58
東証出来高(万株) 258408 東証売買代金(億円) 31905.39
東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反発。前日の米国株安を受け序盤は売りが優勢とな ったが、ドル高/円安の進行が支えとなった。先物主導で買われ上げ幅は一時190円超 となったが、引けにかけては伸び悩んだ。不動産関連や建設株は上昇した一方、前日に決 算を発表したトヨタ 7203.T が下落。小売など内需関連の一角は利益確定売りに押された 。
ドル/円が7月30日に付けた高値に接近する動きとなるなか、日経平均は前場後半 に散発的な先物買いが入り上昇。一時2万0700円台を約2週ぶりに回復した。指数寄 与度の高いファーストリテイリング 9983.T は、前日発表の国内ユニクロ既存店売上高が 2カ月連続で減少したことを嫌気し4%超安。対照的に、直近で売られていたファナック 6954.T が一時5%の上昇となった。
「ヘッジファンドを中心に高値圏で推移していたファーストリテを売り、軟調に推移 していたファナックを買う動きが出たようだ」(国内証券)という。東証1部・33業種 では小売 .IRETL.T が下落率トップ。建設業 .ICNST.T は年初来高値を付けた。
ダイキン工業 6367.T やテルモ 4543.T 、ソフトバンクグループ 9984.T の上げも指 数を下支えした一方、トヨタが約1カ月ぶりの安値を付けた。4─6月期営業利益はこの 時期としては過去最高となったが、「前日の会見で海外市場に対する幹部のコメントが厳 しいトーンとなり、日産自動車 7201.T と似たような反応となった」(フィリップ証券リ サーチ部長の庵原浩樹氏)という。
もっともコマツ 6301.T やホンダ 7267.T など外需株の一角は上昇。「これまで内需 株に物色が偏っていたため、その反動もみられた」(国内証券)との見方も出ている。T OPIX、JPX日経400 .JPXNK400 は6日続伸となった。
個別銘柄では日本化学工業 4092.T が大幅高。4日、2016年3月期の連結業績予 想と配当予想の上方修正を発表し、材料視された。半面、業績・配当予想の下方修正を発 表した東芝テック 6588.T は売り気配が続き、ストップ安比例配分で引けた。
東証1部騰落数は、値上がり1072銘柄に対し、値下がりが687銘柄、変わらず が130銘柄だった。
(長田善行)