[14日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して終了した。一連の米経済指標を受け、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定されるとの観測は高まらない中でも、景気後退(リセッション)に対する懸念が和らいだことが背景。ソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計大手アームがナスダック市場に力強く上場したことも押し上げ要因となった。
アームの初値は米国預託株式(ADS)1株当たり56.1ドルと、新規株式公開(IPO)価格の51ドルを10%上回った。終値は公開価格を25%近く上回り、時価総額は650億ドルとなった。
上場を計画する他の企業にとっても市場の信頼感を示す結果となった。
米商務省が発表した8月の小売売上高は前月比0.6%増と予想以上に増加した。一方、週間の新規失業保険申請件数は前週から増加。8月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.7%上昇し、伸び率は1年2カ月ぶりの大きさだった。
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「きょうの経済指標はソフトランディング(軟着陸)への道筋を裏付けるものだが、米連邦準備理事会(FRB)があと数回の利上げが必要と考えるほど強い内容ではない」とし、「総じて強気だ」と述べた。
パソコン大手HPは1.8%下落。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイがHP株約550万株を売却したことを明らかにした。
バイオ製薬会社モデルナは3.9%高。欧州当局の諮問委員会が同社の新型コロナウイルス改良ワクチンを推奨したことを好感した。
S&P500は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を6.5対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は100億株。直近20営業日の平均は99億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34907.11 +331.58 +0.96 34687.50 34977.97 34687.50
前営業日終値 34575.53
ナスダック総合 13926.05 +112.47 +0.81 13889.76 13957.57 13810.66
前営業日終値 13813.59
S&P総合500種 4505.10 +37.66 +0.84 4487.78 4511.99 4478.69
前営業日終値 4467.44
ダウ輸送株20種 15369.29 +139.87 +0.92
ダウ公共株15種 898.06 +12.37 +1.40
フィラデルフィア半導体 3584.23 +23.78 +0.67
VIX指数 12.82 -0.66 -4.90
S&P一般消費財 1379.21 +11.99 +0.88
S&P素材 518.25 +7.16 +1.40
S&P工業 890.21 +8.69 +0.99
S&P主要消費財 762.61 +6.18 +0.82
S&P金融 580.37 +5.01 +0.87
S&P不動産 230.74 +3.88 +1.71
S&Pエネルギー 711.19 +8.87 +1.26
S&Pヘルスケア 1547.62 +3.90 +0.25
S&P通信サービス 232.23 +2.71 +1.18
S&P情報技術 3045.82 +21.27 +0.70
S&P公益事業 328.95 +4.78 +1.47
NYSE出来高 9.58億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 33230 + 250 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 33180 + 200 大阪比