Tatiana Bautzer Saeed Azhar Lananh Nguyen
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米金融大手シティグループが発表した抜本的組織再編で、コンプライアンス(法令順守)とリスク管理部門のサポート人員が削減対象となる可能性が高いことが、事情に詳しい関係者の話で分かった。
業務が重複している技術スタッフも職を失う可能性があるという。
シティの管理職は既に解雇の可能性について従業員に話をしていると関係筋は語った。
同社は13日、幹部体制を刷新する組織再編を発表した。組織の簡素化が狙いで、ジェーン・フレイザー最高経営責任者(CEO)の直接的な監督権限が強化される。
シティは2020年に規制当局から内部統制の不備を是正するよう命令を受けており、過去数年にわたりリスク管理とコンプライアンス強化のための技術システムに多額の投資を行ってきたという。ただ、関係筋によると、これらの部門の多くの従業員の業務が重複し、システムにも無駄があるという。
シティの第2・四半期末の従業員数は24万人。人員削減の規模は不明。フレイザー氏は13日の社内メモで「非常に優秀で勤勉な同僚たちに別れを告げることになる」と記した。