Iain Withers Anousha Sakoui
[ロンドン 8日 ロイター] - 経営不振に陥っている英銀行メトロ・バンクは8日、3億2500万ポンド(3億9650万ドル)の増資と6億ポンドの債務借り換えを発表した。
これにより、最大株主であるコロンビアの富豪ハイメ・ギリンスキー氏が経営権を握ることになる。
同行は会計ミスや幹部の退職など混乱が続き、財務強化を模索していた。
増資は1億5000万ポンドの新規株式発行と「MREL」として知られるベイルイン債の1億7500万ポンド発行で行う。
株式による増資はギリンスキー氏が所有するスパルディ・インベストメンツが主導し、1億0200万ポンドを出資した。メトロによると、この取引が完了すれば、スパルディは53%株式を保有し支配株主となる。
また、取引には満期を延長する債務再編も含まれており、2028年6月に償還期限を迎える2億5000万ポンドのTier2債の保有者は40%のヘアカット(債務元本の減免)を受け入れることになる。
資金調達は株主と社債権者の合意を経て、第4・四半期に完了する予定。