(香港市場のリポートを追加しました。) [上海 19日 ロイター] - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 大引け 3794.1094 45.9455高 5985.5億元(上海A株) 高値 3811.4270 安値 3558.3827 前場終値 3631.4024 116.7615安 3468.8億元(上海A株) 寄り付き 3646.8032 101.3607安 前営業日終値 3748.1639 245.5038安 7213.8億元(上海A株)
ハンセン指数 .HSI 大引け 23167.85 307.12安 917.7億香港ドル 高値 23586.79 安値 23138.73 前場終値 23232.76 242.21安 492.9億香港ドル 寄り付き 23555.02 80.05高 前営業日終値 23474.97 339.68安 808.3億香港ドル
19日の中国株式市場は、前場での急落分を取戻し、反発して取引を終えた。中国人 民銀行(中央銀行)が市場の混乱を鎮めようと、前日に引き続き短期金融市場に資金を追 加供給したことを好感した。 上海総合指数 .SSEC の終値は45.9455ポイント(1.23%)高の3794 .1094。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 .CSI300 は60.724ポイント(1.59%)高の3886.136。 人民銀の動きは、政府が株式相場支援策の段階的縮小を考え始めているとの投資家の 不安を打ち消した。
前場では両指数ともに、一時は5%超下落する場面もあった。前日の6%超の急落は 、市場は正常化してきており、政府は株価の決定を市場の力に委ねるとの中国証券当局に よる発言が、政府介入による株価支援策の縮小を示唆したと受け止められたため。 アナリストの一部には調整は行き過ぎとみる向きもいる。実際、一部の投資家は急落 を機に、押し目買いに出たため、それが後場の反発を誘発した面もある。 また、8月10日以降に人民元が3%超下落したことに伴う流動性の低下を相殺する ために、中期貸出制度(MLF)を通じ、一部の銀行に新たな資金供給を行うとの人民銀 による発表も好感された。
信用取引向け融資を手掛ける政府系の中国証券金融が保有する銘柄の値動きを示す指 数は、前場での4%強下落の後、引けにかけて3%高に転じた。 中国証券金融公社が投資する広東梅雁吉祥水電 600868.SS が前場で6.4%安をつ けた後、引けにかけて反発、値幅制限いっぱいの10%高(ストップ高)となった。 福建ミン東電力 000993.sz は前場の値幅制限下限の10%安(ストップ安)から一 気に上限の10%高まで大きく反転。 幅広く買われたが、CSI300指数のなかでは特に、銀行 .CSI300BI 、建設・不 動産 .CSI300REI 、ヘルスケア .CSI300HC が反発、引けにかけ急上昇した。
香港株式市場は続落して取引を終えた。中国経済への暗い見通しから投資家の信頼感 が低下、4営業日連続の下落となった。 ハンセン指数 .HSI の終値は307.12ポイント(1.31%)安の2万316 7.85。 ハンセン中国企業株指数(H株指数) .HSCE は127.81ポイント(1.19% )安の1万0642.24。
中国商務省はこの日、この先数カ月間は引き続き輸出が減少する可能性を排除出来な いとの見通しを発表した。これにより中国経済の健全性をめぐる懸念が高まった。7月の 輸出は前年比8.3%減と4カ月ぶりに大幅に減少した。 国内外の投資家は、中国経済のハードランディングを懸念している。中国など新興国 市場からの資本引き揚げを招くとされる米利上げが差し迫っているとの見方も、こうした 不安を強めている。 香港市場はほぼ全面安。サービス関連株 .HSCIS が下落を主導した。 香港メーンボードで最も取引が活発だった銘柄は、CCTランド 0261.HK (ほぼ横 ばい)、中国銀行 3988.HK (0.7%安)、中国建設銀行(CCB) 0939.HK (1.5 %安)など。 ハンセン指数構成銘柄を含む市場全体の出来高は20億株だった。