Ananya Mariam Rajesh Aishwarya Venugopal
[30日 ロイター] - S&P総合500種企業の約半数が既に四半期決算を発表しているが、マクドナルドやチポトレ・メキシカン・グリルなど市場予想を上回る決算が相次ぎ、米個人消費の底堅さが浮き彫りとなっている。
LSEG/IBESデータによると、S&P総合500種構成企業の251社が既に四半期決算を発表した。アナリスト予想を上回った企業は77.7%と、過去平均の67%を上回っている。一般消費財関連企業の堅調が目立ち、平均で1株当たり利益予想を19%上回った。
消費関連企業は販売価格を高水準で維持する一方、原材料費の値下がりが利益を押し上げている。
30日の上昇分を含めると、S&P一般消費財は年初から19%近く上昇し、S&P総合500種の約8%を大きく上回っている。
CIルーズベルトのポートフォリオマネジャー、ジェイソン・ベノウィッツ氏は「投資家が引き続きこのセクターを不透明な時代の支えと捉えていることが示されている」と指摘する。
マクドナルドのほか、アマゾン・ドット・コムやホテルチェーンのヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス 、クルーズ運航会社ロイヤル・カリビアン・グループなどの決算も市場予想を上回った。
ザックス・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ブライアン・マルベリー氏は、賃金上昇分のほとんどが消費に回っていることに注目していると説明した。