[ソウル 31日 ロイター] - 韓国の株式市場監督当局は31日、外国投資銀行による空売り取引について、裏付けとなる株式を先に手当てせずに空売りする「ネーキッド・ショート・セリング」などの違法行為を調べる特別調査チームを来週設置すると発表した。
金融監督院(FSS)によると、調査は来月6日から開始する。韓国株式市場で空売り禁止措置が一部解除された2021年5月以降の全ての空売り取引を調べるという。
韓国で現在空売りが認められているのは総合株価指数(KOSPI)の大型株200銘柄とKOSDAQの150銘柄のみ。ネーキッド・ショート・セリングは全ての銘柄で禁止されている。
FSSは香港とシンガポールの当局と協力し、24年前半に国際的な調査を実施する方針も明らかにした。
FSSは今月、香港拠点の投資銀行2行によるネーキッド・ショート・セリングの違反が見つかったとし、罰金を科す方針を示していた。