Atsuko Aoyama
[東京 14日 ロイター] - 医療情報専門サイト運営のエムスリーは14日、福利厚生業務を代行するベネフィット・ワンに株式公開買い付け(TOB)を実施し、連結子会社化すると発表した。買い付け価格は1株1600円で、総額は約1396億円。
ベネフィット・ワンの親会社で51.16%を保有するパソナグループは、全株を応募することで合意している。応募予定株式と同数の51.16%を買い付け予定数の下限に設定しており、上限は55%。期間は11月15日から12月13日まで。TOB成立後もベネフィット・ワンの上場は維持される見込み。
ベネフィット・ワンはTOBへの賛同意見を表明し、TOBへの応募については株主の判断に委ねることを決めた。
TOBが成立した場合、パソナグループは2024年5月期の連結決算に特別利益として、関係会社株式売却益を計上する見込み。通期業績予想の修正を予定するが、TOBへの応募状況でパソナが譲渡する株式数が変動するため、金額が確定し次第、詳細を開示するとしている。