Carolina Mandl Saqib Iqbal Ahmed
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 2008年の世界金融危機前に住宅バブル崩壊に賭けた「世紀の空売り」で知られる著名投資家マイケル・バーリ氏が率いる米資産運用会社サイオン・アセット・マネジメントが第3・四半期に半導体株の下落に賭けるオプション取引を行っていたことが、14日に公表された証券当局への資料で明らかになった。
資料によると、サイオンは第3・四半期にiシェアーズ半導体上場投資信託(ETF)の下落に賭けるプットオプション4740万ドル(原資産ベース)を取得した。同ETFは年初来で45.37%上昇している。
また、ナスダック100とS&P総合500種のプットオプションを解消したことも分かった。サイモンは第2・四半期にナスダック100に連動した運用を目指す「インベスコ・QQQ・トラスト」上場投資信託(ETF)の下落に賭けるプットオプション7億3900万ドルと「SPDR・S&P500」ETFのプットオプション8億8600万ドルを取得していた。
S&P500は第3・四半期に3.6%、ナスダック100は3%下落した。