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GセブンHD Research Memo(2):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱

発行済 2023-11-27 13:42
更新済 2023-11-27 13:45
© Reuters.
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*13:42JST GセブンHD Research Memo(2):業務スーパー事業が売上高、経常利益の過半を占める収益柱 ■事業概要

G-7ホールディングス (TYO:7508)の事業セグメントは、車関連事業、業務スーパー事業、精肉事業、その他事業の4つの事業セグメントで開示している。
2024年3月期第2四半期累計の事業別構成比を見ると、業務スーパー事業が売上高の55.8%、経常利益の78.6%を占める主力事業となっている。
また業務スーパー事業、精肉事業とその他に含まれるこだわり食品・プライベートブランド事業やミニスーパー事業、アグリ事業を加えると、売上高の8割弱を食品小売事業で占めている。


1. 車関連事業
車関連事業は、「オートバックス」のフランチャイジーでカー用品販売、メンテナンスなどを展開する(株)G-7・オート・サービスを中心に、バイク用品の販売・メンテナンス店「バイクワールド」を運営する(株)G-7バイクワールド、マレーシアで「オートバックス」のフランチャイジー展開及び「バイクワールド」を運営するG7 RETAIL MALAYSIA SDN.BHD.、自動車輸出販売事業を手掛ける(株)G-7.CrownTrading の4社で構成されている。


売上高の8割強はオートバックス関連で占められ、2023年9月末のオートバックス関連の店舗数は国内76店舗(オートバックス69店舗、オートバックスエクスプレス7店舗)、マレーシア3店舗となり、オートバックスグループ(国内589店舗、海外91店舗)のなかでは最大規模のフランチャイジーとなっている。
国内の出店エリアは兵庫県、京都府、福井県、岡山県、広島県、千葉県、茨城県で、なかでも兵庫県で全体の約5割となる38店舗を出店している。
従業員1人当たりの生産性や売上総利益率、在庫回転率などを重視した店舗運営を徹底しており、オートバックスグループのなかでも高い収益性を維持している。
また、「BPセンター」(鈑金・塗装)9店舗、新車・中古車買取販売の「スズキカーズ大阪」1店舗のほか、「オートバックス」等の店舗敷地内にアウトドア用品専門店「FIELD SEVEN」5店舗、フランチャイジー展開としてコインランドリーショップ「マンマチャオ」6店舗、たい焼き専門店「やまや本舗」2店舗、菓子専門店「シャトレーゼ」1店舗を出店している。


「バイクワールド」は、2023年9月末で国内15店舗、マレーシア4店舗の合計19店舗を展開しており、国内では資本業務提携先のバイク王&カンパニー (TYO:3377)とのコラボ出店を進めている。
また、2017年に子会社化したG-7.CrownTradingで東南アジア向けを中心に自動車の輸出販売を行っており、売上構成比はそれぞれ1割弱を占める。


2. 業務スーパー事業
業務スーパー事業は、「業務スーパー」のフランチャイジー展開をする(株)G-7スーパーマートの事業である。
出店エリアは関東、中部、関西、九州、北海道で、2023年9月末の店舗数は188店舗と業務スーパーグループ(1,038店舗)のなかで最大規模を誇る。
地域別店舗数を見ると、関東が72店舗(東京19、神奈川17、埼玉21、千葉15)と最も多く、次いで中部42店舗(愛知26、三重10、岐阜6)、関西34店舗(兵庫23、大阪11)、九州25店舗(福岡17、熊本6、長崎2)、北海道15店舗となっている。
1人当たり生産性や在庫回転率を重視した店舗収益力を強みに店舗数を拡大しており、ここ数年は首都圏だけでなく九州や北海道で積極的に出店している。


3. 精肉事業
精肉事業は、2015年に子会社化した(株)G-7ミートテラバヤシの事業となり、精肉小売店「お肉のてらばやし」を全国に展開している。
子会社化以降は「業務スーパー」との同時出店戦略を推進している。
また、首都圏の飲食店や給食・惣菜事業者向けに卸販売を展開するアンデス食品事業部を有している(2020年にアンデス食品(株)を子会社化後、吸収合併)。


2023年9月末の店舗数は「お肉のてらばやし」が172店舗、アンデス食品が14店舗の合計186店舗となっている。
地域別店舗数を見ると、関東が73店舗と最も多く、次いで関西36店舗、中部30店舗、九州25店舗、北海道14店舗等となっている。
「お肉のてらばやし」に関しては全体の約9割が「業務スーパー」や「めぐみの郷」等のグループ店舗内の出店となっている。


4. その他事業
その他事業には、農産物直売所「めぐみの郷」を運営する(株)G7アグリジャパン、ミニスーパー「リコス」を運営する(株)G-7リコス・ストアズ、こだわり食品・プライベートブランド事業を展開する(株)G7ジャパンフードサービス、女性向け健康体操教室「カーブス」のフランチャイズ展開や自転車販売店「トレジャーサイクル」を運営する(株)G7リテールジャパンなどの事業が含まれる。


「めぐみの郷」については、2023年3月期に中部、関東圏の店舗をすべて退店したため、現在は関西圏のみの出店となっており2023年9月末で23店舗(兵庫17、大阪4、奈良2)、うち12店舗は「業務スーパー」内に出店している。
生産者の委託販売方式を採用しており、販売額の約2割を手数料収入として売上高に計上している。
商品の廃棄ロスリスクがなくなるため、安定した収益を獲得できるビジネスモデルとなっている。


ミニスーパー「リコス」は東京都、神奈川県で展開しており、2023年9月末で63店舗(東京50店舗、神奈川13店舗)を出店している。
売上規模は1店舗当たり年間2億円弱と「業務スーパー」の半分弱の水準となる。
2022年3月期以降、巣ごもり需要の一巡で売上低迷が続いていたが、2023年4月に経営体制を刷新したことにより、収益状況も徐々に改善傾向となっている。


こだわり食品・プライベートブランド事業では、地域の名産品・特産品を発掘し百貨店や専門店、ECショップなどで販売しているほか、冷凍食品や加工食品等を中心に各種PB商品の開発・製造・販売を行っている。
仕入先は6,500社超で、全国2,200社以上の小売店へ販売している。


そのほか、フランチャイジーとして女性向け健康体操教室「カーブス」を25店舗(神奈川県)運営しているほか、自転車販売店「トレジャーサイクル」を1店舗(兵庫県)運営している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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