[ハンプトンコート(英国) 27日 ロイター] - 英ビジネス貿易省のドミニク・ジョンソン投資担当閣外相(副大臣級)は27日、環境目標を達成するために中国からの投資が不可欠だとして、同国の自動車メーカーに英国内に工場を建設するよう働きかけていると明らかにした。ロンドンのハンプトンコート宮殿で開催された外国直接投資サミットでの発言。
ジョンソン氏は、政治的な意見の相違がある中でも、商談を並行して進めることは可能だと指摘。「ネットゼロ(温室効果ガス排出量の実質ゼロ)目標を達成するには中国の投資が欠かせない。互いの国への投資を巡る、英中間の強力なビジネス協力を歓迎する」とし、中国車は輸入されるよりも、英国内で製造してほしいと語った。
英国は昨年施行した国家安全保障・投資法(NSI)の下、中国関連の合併・買収を重点的に阻止してきたが、その適用について見直しを進めている。
ジョンソン氏は、同法が「摩擦の印象」を与えることを懸念していると発言。安全装置として同法を導入したのは適切だが、これまでに同法に従って介入した案件は少数だと述べた。