[北京 28日 ロイター] - 中国の李強首相は28日、初めて開催された「中国国際供給網促進博覧会」で演説し、供給網の断絶に反対すると表明したほか、全ての国との関係を緊密化する用意があると述べた。
今後も国際的で法の支配に基づくビジネス環境を作り続けていくとも発言した。
今回の博覧会は国営の中国国際貿易促進委員会が主催。歴史的な低水準に落ち込んでいる対中投資を促進する狙いがある。
米欧は中国経済への過度な依存からの脱却を目指す「デリスク(リスク低減)」を主張。先進半導体の対中輸出規制も進んでいる。
ロジウム・グループのリポートによると、欧米企業による発表ベースのインド向け「グリーンフィールド投資(現地法人の新規設立を通じた工場や販路の整備)」は2021─22年に約650億ドル、400%も急増した。一方、18年に1200億ドルまで膨らんだ中国向けは、昨年200億ドル弱に落ち込んだ。