Hiroko Hamada
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比456円55銭高の3万3675円94銭と大幅に続伸した。日米の金融政策会合を無事に通過した安心感から買いが入り、一時600円超高と年初来高値(3万3853円46銭)に迫る場面があった。
日経平均は前営業日比247円高と堅調にスタート。前日の米株高や為替の円安進行も好感され、寄り付き後も上げ幅を拡大し、前場終盤には一時3万3824円06銭まで上昇した。市場では「日米の金融政策会合を通過した安心感で素直に買いが入っている」(国内証券・ストラテジスト)との指摘が聞かれた。ただ、後場に入ってからは伸び悩む展開となり、3万3700円台で小動きが続いた。
「日銀会合前には政策正常化への懸念で日本株は売りが続いていたので、昨日からきょうにかけての株高は買い戻し中心だろう」と、GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏はみていた。一方、「セクターごとで物色の跛行色は強く、年初来高値を試すには相場全体に買いが広がる必要があるのではないか」とした。
TOPIXは0.67%高の2349.38ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は4兆1823億9500万円だった。東証33業種では、海運、機会、化学工業など26業種が値上がり。電機・ガス、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連など7業種は値下がりした。
個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが3.9%高と堅調で、日経平均を142円ほど押し上げた。前日に業績予想の下方修正を発表した関西電力は4.6%安だった。
きょう新規上場した銘柄は、スタンダード市場のロココが公開価格を2.4%下回る1100円で初値を付け、1280円まで上昇。1257円で取引を終えた。グロース市場のナイルは公開価格を8.3%下回る1540円で初値を付け、1260円で終了した。
一方、上場2日目のエスネットワークスは公開価格の2.6倍の1956円で初値を付け、ストップ高水準で取引を終えた。
プライム市場の騰落数は、値上がり956銘柄(57%)に対し、値下がりが630銘柄(37%)、変わらずが74銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33675.94 +456.55 33467.32 33,467.32─
33,824.06
TOPIX 2349.38 +15.57 2342.17 2,341.59─2
,362.46
プライム市場指数 1208.77 +7.97 1204.88 1,204.88─1
,215.41
スタンダード市場指数 1160.16 +5.25 1158.83 1,158.28─1
,164.93
グロース市場指数 870.10 +1.23 873.30 870.10─881
.58
グロース250指数 688.17 +1.57 690.84 688.17─697
.85
東証出来高(万株) 164478 東証売買代金(億円 41823.95
)