(本文8段落目の「22年10月に過去最安値を付けて以降」を「22年10月に弱気相場の底を打って以降」に訂正しました)
Stephen Culp
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して今年最終週のスタートを切った。米連邦準備理事会(FRB)が早ければ来年3月にも利下げに踏み切るとの観測が背景。
薄商いの中、主要3指数がいずれも上昇。S&P総合500種は2022年1月以来の日中高値を付けた。
主要3指数は月間、四半期、年間ベースの全てでプラスとなる見通し。また前週末時点でそろって8週連続上昇。過去数年で最長の上げを記録した。
この日は金利動向に敏感な大型株や半導体株が上昇の勢いを主導した。
スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフマーケットエコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「かなり静かな取引だ。モメンタムはなお上向きだが、強い上昇を示唆するような大きな出来高は期待できないだろう」と指摘。
その上で「22日に発表されたインフレ指標は良好な内容だった。インフレ率が1月と2月も鈍化し続ければ、FRBが予想より早く利下げする可能性は十分にある」と語った。
S&P500は四半期ベースで3年ぶりの大幅な上昇率を記録する勢いで、22年1月に付けた終値での過去最高値まで0.5%以内に迫っている。
終値でこの最高値(4796.56ポイント)を上回れば、S&Pは22年10月に弱気相場の底を打って以降(訂正)、強気相場が続いていることが確認される。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む来年3月の25ベーシスポイント(bp)利下げ確率は72.7%。
S&P主要11セクターは全て上昇。エネルギーの上げが目立った。中東の紛争で供給懸念が高まる一方、米利下げを巡る楽観的な見方から需要への期待が広がり、原油価格が上昇した。
英化学大手イネオス会長のジム・ラトクリフ氏が25%株式を取得したサッカーのイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(マンU)が3.4%上昇した。
中国拠点のグラセル・バイオテクノロジーズは60.3%急伸。英アストラゼネカが最大12億ドルで同社を買収すると発表した。
半導体大手インテルは5.2%高。イスラエル南部に建設する250億ドル規模の新工場に同国政府が32億ドルを助成することで合意した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.31対1の比率で上回った。ナスダックでも2.25対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は99億9000万株。直近20営業日の平均は125億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 37545 +159 +0. 37405 37617 37371
.33 .36 43 .90 .99 .83
前営業日終値 37385
.97
ナスダック総合 15074 +81. +0. 15028 15101 15024
.57 60 54 .69 .18 .06
前営業日終値 14992
.97
S&P総合500種 4774. +20. +0. 4758. 4784. 4758.
75 12 42 86 72 45
前営業日終値 4754.
63
ダウ輸送株20種 16104 +40. +0.
.26 36 25
ダウ公共株15種 878.9 +5.8 +0.
6 1 67
フィラデルフィア半導体 4207. +74. +1.
45 60 80
VIX指数 12.99 -0.0 -0.
4 31
S&P一般消費財 1429. +4.9 +0.
19 8 35
S&P素材 542.8 +2.4 +0.
7 0 44
S&P工業 964.9 +6.9 +0.
0 6 73
S&P主要消費財 757.5 +3.3 +0.
0 4 44
S&P金融 624.4 +2.5 +0.
3 2 41
S&P不動産 252.0 +1.9 +0.
6 6 78
S&Pエネルギー 654.5 +5.6 +0.
7 6 87
S&Pヘルスケア 1578. +3.4 +0.
69 2 22
S&P通信サービス 247.5 +0.5 +0.
5 5 22
S&P情報技術 3401. +13. +0.
61 50 40
S&P公益事業 320.3 +2.0 +0.
4 6 65
NYSE出来高 6.24億
株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 3348 + 大阪比
5 265
シカゴ日経先物3月限 円建て 3343 + 大阪比
0 210