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ロングオンリーファンド、12月に中国株38億ドル売り越し=モルガンS

発行済 2024-01-04 08:46
更新済 2024-01-04 08:54
© Reuters.  米モルガン・スタンレーのアナリストチームが1月2日付で顧客向けに発行したリポートによると、世界中のロングオンリー(買い持ち専門)ファンドは2023年12月の中国・香港株
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Summer Zhen

[香港 3日 ロイター] - 米モルガン・スタンレーのアナリストチームが2日付で顧客向けに発行したリポートによると、世界中のロングオンリー(買い持ち専門)ファンドは2023年12月の中国・香港株売越額が38億ドルに達した。月間では23年最大で、過去全体でも3番目の大きさだった。

ギルバート・ウォン氏が率いるアナリストチームは「投資家からの解約請求と、中国株のアンダーウエートを高める方向での運用担当者の持ち高調整が、これほどの規模の資金流出をもたらした」と分析した。

売り越された38億ドルのうち20億ドルが解約請求、残りが運用担当者の持ち高調整に起因するという。

© Reuters.  米モルガン・スタンレーのアナリストチームが1月2日付で顧客向けに発行したリポートによると、世界中のロングオンリー(買い持ち専門)ファンドは2023年12月の中国・香港株売越額が38億ドルに達した。月間では23年最大で、過去全体でも3番目の大きさだった。昨年3月、上海で撮影(2024年 ロイター/Aly Song)

個別銘柄ではJDドット・コムやヤム・チャイナ・ホールディングス、AIA(友邦保険)などの売りが最もきつかった。

中国本土の主要銘柄で構成されるCSI300指数と香港のハンセン指数はそれぞれ、23年の下落率が11%と14%で、世界の主要株価指数では最もさえない値動きのグループに属する。

地政学リスクや景気回復の鈍さ、政策を巡る不透明感などが原因で、中国政府による経済対策も市場心理回復には不十分とみられている。

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