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ボーイング737MAX運航停止、上昇中に側壁吹き飛ぶ

発行済 2024-01-07 11:23
更新済 2024-01-07 11:27
© Reuters.  米アラスカ航空の旅客機が1月5日、飛行中に側壁の一部が吹き飛び緊急着陸した問題を受け、米連邦航空局(FAA)は6日、安全点検のため同型機の一部となる171機に対し運航停

David Shepardson Valerie Insinna Tim Hepher

[6日 ロイター] - 米アラスカ航空の旅客機が5日、飛行中に側壁の一部が吹き飛び緊急着陸した問題を受け、米連邦航空局(FAA)は6日、安全点検のため同型機の一部となる171機に対し運航停止を指示した。

事故が起きたのは米ボーイングの主力旅客機「737MAX 9」。5日にオレゴン州のポートランド国際空港を離陸し、カリフォルニア州オンタリオに向かうため上昇中に、機体の左側の一部が吹き飛んだ。パイロットはポートランド空港に引き返し、乗客171人と乗員6人は全員無事だった。

同機は8週間前に就航したばかりだった。

ソーシャルメディアに投稿された画像では、非常口として利用可能なドアのあった側壁の一部がなくなり、酸素マスクが下りているのが確認できる。ドアに隣接する窓のある座席に乗客はいなかった。

格安航空が小型機を運用する場合、座席が多いため避難のための非常口が余分に据え付けてあるが、アラスカ航空などが運航する機体は座席数が少なく、こうしたドアはふさがれている。これまでに納入された1400機の737MAXのうち「9」は約220機で、その大半に、使用されないドアがある。

航空機を追跡する「フライトレーダー24」によると、事故の発生したAS1282便の高度は側壁が吹き飛んだ際、1万6000フィート(約4900メートル)以上に達していたという。

米エンブリー・リドル航空大学のアンソニー・ブリックハウス氏は「乗客が何を経験したかは想像もつかない。客室内は強風が吹き抜けていったはずで、恐ろしい状況だったことは間違いない」と語った。

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