Lewis Krauskopf
[ニューヨーク 16日 ロイター] - ゴールドマン・サックスのストラテジストは16日、割高感が高まっている米国株式市場で、小型株や主要消費材株に上昇余地があるとの見方を示した。
リサーチノートで「米経済成長と米連邦準備理事会(FRB)の政策に対するわれわれの楽観的な見通しをほぼ織り込んでいる高バリュエーションの市場において、価値を提供する」3つの取引に言及。
最近の小型株の上昇にもかかわらず、ラッセル2000指数の株価純資産倍率は2倍と、10年平均の2.2倍を下回っているとし、「現在の低いバリュエーションと健全な経済見通しから、ラッセル2000指数は今後12カ月で約15%のリターンが期待できるだろう」とした。
また、価格決定力の弱い銘柄も選好。価格上昇時に製品の需要が減少するような企業が通常含まれるとし、これらの銘柄は価格決定力の強い銘柄に対して14%のディスカウントで取引されていると指摘。利益率が改善するにつれてアウトパフォームする傾向があると分析した。労働コスト低下と堅調な経済環境が利益率に寄与する見通しという。
さらに、主要消費財株がここ数カ月、市場全体に出遅れているとし、魅力的なバリュエーションを提供しているとの見方を示した。