Joyce Lee
[ソウル 18日 ロイター] - 韓国サムスン電子は17日、通話を同時翻訳するなど人工知能(AI)機能を充実させた新型スマートフォン「ギャラクシーS24」シリーズを発表した。
2言語で交わされる通話をリアルタイムで双方向に音声翻訳する機能を備えており、同社によると、スマホでは初。13言語に対応している。サムスンが独自に生成AIに学習させることでクラウドを経由しない端末上での翻訳を可能にした。
また、グーグルと連携し、画像の一部を指で囲って検索できる機能も搭載した。
発売は1月31日で、米国での価格は基本モデルが799ドルから。上位モデルの「S24Plus」が990ドル、「S24Ultra」が1299ドルからとなる。昨年発売したモデルに比べ、Ultraの価格を100ドル引き上げ、他は据え置いた。
S24はまた、グーグルの生成AIモデル「ジェミニ」の最も効率的な「ナノ」版を端末に組み込んでいるほか、ナノより規模が大きい「ジェミニ・プロ」や画像生成AI「イマジェン2」もクラウドを経由して利用可能となっている。
利用者はボイスレコーダーなどのデータをAIで要約または翻訳したり、写真に実在しない背景を入れるなど複雑な編集ができるようになる。