(一部重複表現を修正します)
Miho Uranaka
[東京 26日 ロイター] - 楽天グループは25日深夜、2024年に満期となる米ドル建てシニア債の公開買い付けを実施すると発表した。27年満期の米ドル建てシニア債を発行し、原資とする。24年以降に満期となる円建てシニア債の買い入れも行う。既発債を買い入れてドル債を新規発行し、24年の償還額を減らす狙いがある。
ドル債の買い付けは、最大10億ドル(1500億円弱)を想定する。具体的な円債の買い入れ対象はまだ決まっていないが、楽天Gによると、24年に満期を迎える円債は総額1050億円。
楽天グループでは、携帯事業の投資により有利子負債が増加。24―25年には8000億円規模の社債の償還を控えており、資金繰りの懸念が浮上していた。楽天Gにとって、「負債削減のための資本性資金の調達や、償還スケジュールのコントロール」が焦点となっている。
23年中には、楽天銀行の上場により約700億円、増資により約3000億円を調達。楽天証券の追加売却により約870億円を確保するなどしている。。