[26日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種が小反落し、前日までの5営業日連続での最高値更新に終止符と打った。低調な売上高見通しが嫌気されたインテルが売られた。朝方発表された米個人消費支出(PCE)価格指数はインフレの鈍化を示した。
ナスダック総合も反落。しかし、週足では主要3指数はそろって3週連続で値上がりし、S&Pは1.06%高、ダウ工業株30種は0.65%高、ナスダックは0.94%高。3指数の上昇は過去13週中12週目となる。
2023年12月のPCE価格指数は前年同月比2.6%上昇した。伸びは前月から横ばいで、3カ月連続で3%を下回った。物価上昇が鈍化していることで、米連邦準備理事会(FRB)の利下げに向けた動きは軌道から外れない公算が大きい。
スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は、25日に発表された第4・四半期の米国内総生産(GDP)速報値が堅調な内容となったこともあり、PCE統計を受け「ソフトランディング(軟着陸)の可能性が高まった」と述べた。
インテルは11.9%下落し、6週間ぶりの安値を付けた。第1・四半期の調整後売上高見通しは約122億─132億ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の145億ドルに届かなかった。
フィラデルフィア半導体指数は2.9%安。24日の取引では最高値を更新していた。
電気自動車(EV)大手テスラは0.3%高。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が今年の売上高が伸び悩むとの見方を示したことを受け、前日は12%の大幅安となっていた。
クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスは7.1%上昇し、最高値を更新した。通期利益見通しが市場予想を上回ったことが好感された。競合のビザは1.7%安。第2・四半期(1─3月)の増収率見通しが市場予想を下回ったことが売り材料となった。
来週に四半期決算の発表を控えるアップルは1%安だった。
米取引所の合算出来高は96億株だった。直近20営業日の平均は116億株。
S&P500構成銘柄では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.2対1の比率で上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38109.43 +60.30 +0.16 38006.6 38215.3 37997.
8 1 77
前営業日終値 38049.13
ナスダック総合 15455.36 -55.13 -0.36 15474.8 15538.8 15433.
5 4 04
前営業日終値 15510.50
S&P総合500種 4890.97 -3.19 -0.07 4888.91 4906.69 4881.4
7
前営業日終値 4894.16
ダウ輸送株20種 15901.12 -51.66 -0.32
ダウ公共株15種 849.68 +1.08 +0.13
フィラデルフィア半導体 4342.10 -130.15 -2.91
VIX指数 13.26 -0.19 -1.41
S&P一般消費財 1377.67 +7.54 +0.55
S&P素材 520.05 -0.03 -0.01
S&P工業 960.37 -1.37 -0.14
S&P主要消費財 769.72 +4.15 +0.54
S&P金融 642.82 +1.89 +0.30
S&P不動産 241.83 -0.90 -0.37
S&Pエネルギー 643.85 +4.88 +0.76
S&Pヘルスケア 1622.26 +9.45 +0.59
S&P通信サービス 268.00 +1.08 +0.41
S&P情報技術 3598.29 -38.25 -1.05
S&P公益事業 311.10 +1.01 +0.33
NYSE出来高 8.01億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 35945 + 265 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 35915 + 235 大阪比