[ニューヨーク 22日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 16330.47(‐179.72) 前営業日終値 16510.19(+125.61) ナスダック総合 .IXIC 終値 4756.72(‐72.23) 前営業日終値 4828.96(+1.73) S&P総合500種 .SPX 終値 1942.74(‐24.23) 前営業日終値 1966.97(+8.94)
22日の米国株式市場は反落して取引を終えた。コモディティ価格の下落で素材関連 が売られた。ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW) VOWG_p.DE の排ガス規制 不正問題で、関係する自動車部品メーカーの株も下落した。 ダウ工業株30種平均 .DJI は179.72ドル(1.09%)安の1万6330. 47ドルで取引を終えた。S&P総合500種指数 .SPX は24.23ポイント(1.2 3 %)安の1942.74。ナスダック総合指数 .IXIC は72.23ポイント(1.5 0%)安の4756.72だった。 中国経済の減速懸念が根強く、銅 CMCU3 や産業用金属などが下落して、コモディテ ィ価格が約2週間ぶりの安値に落ち込んだ。原油価格も下落した。素材株指数 .SPLRCM は約1.8%低下し、S&Pの主要10部門の中で最も大きく値を下げた。この日は主要 10部門全てがマイナス圏に落ち込んだ。 前日にVWが米国の排ガス規制試験での不正を認めたことで、同社に部品を供給する ボルグワーナー BWA.N とデルファイ・オートモーティブ DLPH.N 、複合企業ハネウェル ・インターナショナル HON.N はそれぞれ7.6%、3.6%、1.7%の下落となった 。 バイオテク株は前日に続いて売られ、ナスダック・バイオテクノロジー株指数 .NBI は1.68%低下した。前日に米大統領選の民主党最有力候補、ヒラリー・クリントン氏 が慢性疾患などの患者が処方せん薬に支払う自己負担額を月250ドルまでに抑えると提 案し、売り材料となった。 米連邦準備理事会(FRB)が先週に政策金利を据え置いたことで、市場では利上げ 時期めぐる先行き不透明感が漂っている。投資家の不安心理の度合いを示すユーロSTO XX50ボラティリティ指数 .V2TX は11.4%上昇の22.44と、長期的な平均値 である20を上回った。 金融大手ゴールドマン・サックス・グループ GS.N は1.9%下落し、ダウの最大の 押し下げ要因だった。ロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)が「治癒の可 能性が高い」リンパ腫をわずらっていると発表し、経営の先行きが不安視された。 騰落銘柄の比率は、ニューヨーク証券取引所では下げ2442で上げ623(比率 は3.92対1)だった。ナスダックは下げ2171で上げ636(3.41対1)だっ た。 米取引所の合算出来高は73億株で、過去20営業日の平均である83億株を下回っ た。