James Davey
[ロンドン 13日 ロイター] - 英国のスーパーマーケット業界が、紅海におけるイエメンの親イラン武装組織フーシ派による船舶攻撃で航行が妨害され、一部の紅茶銘柄の供給にリスクが生じる恐れがあると警告した。
大手スーパーが加入する英小売協会(BRC)は、一部の紅茶銘柄で「一時的な供給途絶」が見られると指摘。ある業界筋は、フレーバーティーの一部供給にも遅れが出ていると明らかにした。
フーシ派の攻撃が原因で食品供給が遅延すると懸念が示されたのは初めて。衣料品については、先に複数の遅延警告が出ていた。
英国は世界第5位の紅茶輸入国で、半分以上をケニアとインドから輸入。紅海航路に依存している。
BRCの担当者は「小売り業者は深刻な問題は予想しておらず、一部の紅茶銘柄の供給が遅延しているものの、消費者への影響は最小限だろう」と述べた。
代替輸送ルートである南アフリカの喜望峰回りを取ると、紅海・スエズ運河ルートより輸送期間が10─14日長くなる。