[14日 ロイター] - 米国株式市場は反発。好材料の出た米配車大手ウーバー・テクノロジーズとリフトに買いが先行したほか、半導体大手エヌビディアが時価総額でアルファベットを抜き、米企業として3位に浮上した。
AI(人工知能)用半導体で先行するエヌビディアは来週の決算発表を前に2.5%上昇し、時価総額が1兆8250億ドルに達した。
ウーバーは70億ドル相当の自社株買いの発表を好感し、約15%上昇して上場来高値を更新。
リフトは35%急騰。第4・四半期決算発表で利益が市場予想を上回り、2024年に初めてフリーキャッシュフローがプラスになるとの見通しを示したことが買い材料となった。
メタ・プラットフォームズとテスラも2%超上昇し、S&P総合500種の上げに寄与した。
サーバーなどを手がけるスーパー・マイクロ・コンピューターもAI関連として買われ、11%超値を上げた。これにより中小型株で構成するラッセル2000株価指数は2.4%高と、12月半ば以来の大幅上昇となった。
前日の米株式市場は、1月の米消費者物価指数(CPI)の予想を上回る伸びで早期利下げ観測が一段と後退し、急落していた。
ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「利下げ開始がいつになるかにかかわらず、市場は米連邦準備理事会(FRB)の懸念を共有する必要がある。つまり利下げが早すぎて利上げを余儀なくされる状況で、この上昇相場にとっては大惨事となるだろう」と述べた。
シカゴ地区連銀のグールスビー総裁は、たとえインフレが今後数カ月の間に予想以上に高くなったとしても、目標に回帰する道筋をたどることになるとの見方を示し、市場にやや安心感をもたらした。
新興ネット証券のロビンフッド・マーケッツは13%上昇。第4・四半期決算が予想外の黒字となったことを受けた。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインの時価総額が2021年11月以来、約2年3カ月ぶりに1兆ドルの大台を回復して関連株が買われ、コインベース、マラソン・デジタル、ライオットがそれぞれ13%余り上昇した。
S&P総合500では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.6対1の比率で上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38424.27 +151.52 +0.40 38372.67 38442.56 38194.62
前営業日終値 38272.75
ナスダック総合 15859.15 +203.55 +1.30 15781.71 15865.51 15683.94
前営業日終値 15655.60
S&P総合500種 5000.62 +47.45 +0.96 4976.44 5002.52 4956.45
前営業日終値 4953.17
ダウ輸送株20種 15824.28 +38.51 +0.24
ダウ公共株15種 833.40 +4.02 +0.48
フィラデルフィア半導体 4565.41 +97.23 +2.18
VIX指数 14.38 -1.47 -9.27
S&P一般消費財 1432.41 +14.45 +1.02
S&P素材 523.94 +3.44 +0.66
S&P工業 997.44 +16.40 +1.67
S&P主要消費財 771.40 -1.49 -0.19
S&P金融 649.73 +6.19 +0.96
S&P不動産 237.62 +1.66 +0.70
S&Pエネルギー 634.03 -1.10 -0.17
S&Pヘルスケア 1678.50 +13.45 +0.81
S&P通信サービス 274.82 +3.84 +1.42
S&P情報技術 3695.40 +40.03 +1.10
S&P公益事業 305.64 +1.64 +0.54
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 38115 + 345 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 38100 + 330 大阪比