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午前の日経平均、終値最高値を一時上回る エヌビディアの好決算受け

発行済 2024-02-22 12:25
更新済 2024-02-22 12:37
© Reuters.  2月22日、午前の東京株式市場で日経平均は、バブル期の34年前につけた終値最高値を一時上回り、前営業日比651円68銭高の3万8913円84銭で取引を終えた。写真は都内

[東京 22日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、バブル期の34年前につけた終値最高値を一時上回り、前営業日比651円68銭高の3万8913円84銭で取引を終えた。米半導体大手エヌビディアの好決算を受けて半導体関連株など指数寄与度の高い銘柄が軒並み上昇した。取引時間中の史上最高値を「更新するのは時間の問題」(国内証券ストラテジスト)との声も聞かれる。

日経平均は245円高の3万8508円07銭で寄り付いた後、午前10時過ぎに662円高の3万8924円88銭で高値をつけた。1989年12月29日に記録した終値ベースの最高値3万8915円87銭を超えた瞬間、東京・千代田区にある野村証券のディーリングルームは拍手と歓声で沸いた。

エヌビディアの好決算のほか、為替のドル/円も150.30円台と円安基調となり、輸出関連株などへの買いも支援した。取引時間中の最高値3万8957円44銭まであと約32円迫る場面もあったが、買い一巡後は3万8900円近辺でのもみ合いとなった。あすから3連休となるため、急速に上値を伸ばす展開にはなりづらいとの見方があった。

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「エヌビディアの決算に対する期待値が高かったが、その高いハードルを越えたため、全体的に底入れ相場となっている」との見方を示した。

エヌビディアが21日発表した第1・四半期(2─4月)の売上高見通しは、前年同期の3.3倍となり、市場予想を上回った。人工知能(AI)向け半導体への需要拡大やサプライチェーン(供給網)の改善を見込んだ。同社の株価は通常取引では2.8%安となったが、時間外取引で一時10%高と大幅上昇した。

TOPIXは1.1%高の2656.24ポイントで午前の取引を終了した。バブル崩壊後の高値を更新した。東証33業種では、値上がりは輸送用機器、電気機器、機械、石油・石炭製品、海運など30業種で、値下がりは医薬品、サービス、ゴム製品など3業種だった。3月末の配当権利取りを意識した買いもあり、当面はハイテク株・バリュー株ともに底堅く推移するとの見方もあった。

主力株では、東京エレクトロン、アドバンテスト、SCREENホールディングス、信越化学工業などの半導体関連のほか、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングが上昇し、6銘柄で日経平均を約470円押し上げた。中外製薬、リクルートホールディングスはさえなかった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1037銘柄(62%)、値下がりは553銘柄(33%)、変わらずは67銘柄(4%)だった。

*写真を差し替え再送します。

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