Noriyuki Hirata
[東京 26日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比135円03銭高の3万9233円71銭と続伸して取引を終えた。前週末の米国株式市場でS&P総合500種とダウ工業株30種が連日で最高値を更新したことが好感された。一方、ナスダック総合の小幅安を受けて、半導体関連株の一角はさえない値動きとなり、指数は伸び悩んだ。
取引時間中と終値ベースでともに連日の史上最高値更新となった。日経平均は221円高で寄り付き、史上最高値を更新した。その後も289円高の3万9388円08銭まで上値を伸ばした。
市場では「引き続き大型株中心の上昇となり、海外勢の買いは入り続けているようだ」(岡三証券の松本史雄チーフストラテジスト)との見方が聞かれた。大型株で構成されるTOPIX100の0.64%高に対し、ミッド400は0.14%高、スモールは0.35%高となり、大型株主導の流れが継続した。これまでの上昇を牽引した半導体関連が軟調だった一方、出遅れていた医薬品が物色され、循環物色も意識された。
午後にかけて伸び悩み、3万9200円前半での小動きが続いた。市場では「上昇ピッチが急だった反動もあって、上値追いは限られた」(松本氏)との声があった。時間外取引の米株先物がマイナスで推移したことも、投資家心理の重しになった。
TOPIXは0.49%高の2673.62ポイントで取引を終えた。バブル崩壊後の高値を更新した。東証プライム市場指数は前営業日比0.48%高の1375.99ポイントで昨年来高値を更新した。プライム市場の売買代金は5兆1119億4300万円だった。東証33業種では、値上がりは医薬品や精密機器、銀行など19業種で、値下がりは海運や鉱業、パルプ・紙など14業種だった。
ファーストリテイリングが昨年来高値を更新。中外製薬、ファナックは堅調だった。一方、東京エレクトロンやレーザーテックは軟調。アドバンテストは小幅安だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.92%高の763.80ポイントと反発した。 個別材料に基づく物色は活発。経営統合を検討と報じられたウエルシアホールディングスとツルハホールディングスは急伸した。米年金基金系投資会社による大量保有が明らかになったSUMCOが堅調だったほか、三菱商事など米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの保有比率引き上げが明らかになった大手商社株の一角もしっかりだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが838銘柄(50%)、値下がりは757銘柄(45%)、変わらずは62銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39233.71 +135.03 39320.64 39,181.03─3
9,388.08
TOPIX 2673.62 +12.91 2674.19 2,666.12─2,
686.27
プライム市場指数 1375.99 +6.60 1377.04 1,372.21─1,
382.46
スタンダード市場指数 1255.30 +11.41 1250.60 1,250.58─1,
258.81
グロース市場指数 956.14 +26.36 935.23 931.08─959.
52
グロース250指数 763.80 +21.69 746.75 742.95─767.
35
東証出来高(万株) 184278 東証売買代金(億円) 51119.43
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