[北京 28日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は28日、株式市場における「DMA(ダイレクトマーケットアクセス)スワップ」などのデリバティブ取引への監視を強化する方針を表明した。
株式市場が低迷する中で、当局による投資家の信頼回復に向けた取り組みの一環とみられる。
DMAスワップは、ヘッジファンドがレバレッジ規制をすり抜ける目的でブローカーの勘定を利用するもの。
この取引が制限されているとの一連の報道を受け、証監会は声明で「DMAビジネスのレバレッジを着実に引き下げることは市場リスクの防止と制御に役立つ。市場の安定と健全な運営にとっても良いことだ」と述べた。
証監会は、一部ヘッジファンドが最近の市場の急変動で損失を被っており、ブローカーとの間でそうした取引を積極的に減らしていると指摘し、DMAスワップ商品は現在1日の総出来高のおよそ3%になっていると付け加えた。
その上で証監会は、今後証券業界にレバレッジの抑制を指導し、違法な行動は取り締まるとくぎを刺した。