Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種とナスダック総合が下落して取引を終えた。エヌビディアなど半導体株に利食い売りが出た。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、インフレ動向の材料として14日発表の卸売物価指数(PPI)が注目される。
このところ大きく上昇していたフィラデルフィア半導体指数は2.5%下落した。同指数は年初来では約17%高。
投資家は18─21日に開催されるエヌビディアのGTC開発者会議で人工知能(AI)関連の発表に注目している。エヌビディアは1.1%安。
ブルームバーグは国防総省がインテルに最大25億ドルの半導体補助金を提供する計画を撤回したと報じた。これを受けてインテルの株価は4.4%下落した。
LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏はPPIについて、「インフレの上昇基調が前回示されており、今回の指標は重要になる」と指摘した。
CMEグループのフェドウオッチによると、来週のFOMCでは金利据え置き予想が大勢だが、市場が織り込む6月の利下げ確率は65%となっている。
12日発表された2月の消費者物価指数(CPI)は市場予想をやや上回ったものの、今後数カ月の利下げ開始期待は変わらなかった。
14日には小売統計も発表される。
ディスカウント小売りのダラー・ツリーは14.2%急落。1000店舗近くを閉鎖すると発表したほか、のれんの減損損失10億ドル超を計上し、四半期決算が赤字となった。
ファストフードチェーン大手マクドナルドは3.9%安。最高財務責任者(CFO)が今四半期の海外売上高について、前期比で減少する可能性があると述べたことが嫌気された。
米取引所の合算出来高は111億2000万株。直近20営業日の平均は120億株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.53対1の比率で上回った。ナスダックでは1.07対1で値下がり銘柄が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39043.32 +37.83 +0.10 39054.58 39201.94 38937.92
前営業日終値 39005.49
ナスダック総合 16177.77 -87.87 -0.54 16220.11 16233.30 16143.34
前営業日終値 16265.64
S&P総合500種 5165.31 -9.96 -0.19 5173.49 5179.14 5151.88
前営業日終値 5175.27
ダウ輸送株20種 15820.46 -61.83 -0.39
ダウ公共株15種 859.17 +3.70 +0.43
フィラデルフィア半導体 4868.95 -123.56 -2.47
VIX指数 13.75 -0.09 -0.65
S&P一般消費財 1458.03 -1.56 -0.11
S&P素材 572.99 +5.16 +0.91
S&P工業 1034.20 +2.51 +0.24
S&P主要消費財 806.88 +1.04 +0.13
S&P金融 682.18 +3.88 +0.57
S&P不動産 248.03 -1.51 -0.60
S&Pエネルギー 684.35 +10.24 +1.52
S&Pヘルスケア 1703.60 -6.95 -0.41
S&P通信サービス 275.11 +0.43 +0.16
S&P情報技術 3813.85 -41.63 -1.08
S&P公益事業 321.94 +2.10 +0.66
NYSE出来高 11.74億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38455 + 105 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 38375 + 25 大阪比