Ricardo Brito
[ブラジリア 15日 ロイター] - ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)を率いる米実業家イーロン・マスク氏の弁護団はブラジル最高裁判所宛ての書簡で、同裁判所ないし高等選挙裁判所が下す全ての決定に従う方針を表明した。ロイターが15日、この書簡を確認した。
マスク氏は先週、ブラジルで特定のアカウントのブロックを命じたモラエス最高裁判事の決定は憲法違反なので全て解除すると述べ、判事の辞任を要求。これに対しモラエス氏は、司法妨害でマスク氏の調査を開始した。
Xのブラジル法人は先週、モラエス判事に宛てた別の文書で、ブラジルの裁判所がXを命令に従うようコントロールすることはできないと伝えており、今回の書簡で態度が一変した形だ。
弁護団は書簡で「既に連邦警察に伝えたように、Xブラジルは引き続き最高裁と高等選挙裁判所が出す全ての命令に全面的に従うことを通知する」と述べた。
これに先立ちXは、米下院司法委員会からコンテンツモデレーション(管理・削除)についてブラジル最高裁判所の命令に関する情報の提供を求められたと明らかにしていた。
マスク氏の弁護団はモラエス判事に対し、Xは同委員会からの極秘裁判文書の共有に対する要請に応じ、この件に関してXから得られるいかなる最新情報も判事に伝えると述べた。