Siddarth S
[12日 ロイター] - 米オンライン掲示板レディットの新規株式公開(IPO)を支援した金融大手各社がこのほど、同社の投資判断を開始した。広告収入と人工知能(AI)の活用に対しては強気の見方を維持しつつも、ユーザーの伸びには疑念が示された。
ゴールドマン・サックスとJPモルガンはいずれもレディットの投資判断を「ニュートラル」で、目標株価はゴールドマンが40ドル、JPモルガンは47ドルとなった。
モルガン・スタンレーの投資判断は「イコールウエート」、目標株価は45ドル。
レディットの直近株価は40ドル近辺で、初値の47ドルを下回っている。
JPモルガンのアナリストグループは顧客向け資料で「DAUq(デーリー・アクティブ・ユニーク・ユーザー)の伸びはここ数四半期にわたって加速しており、成長の大きな余地があるが、現時点で7300万人のユーザー基盤は比較的低調な水準だ」と指摘した。
その上でDAUqは2026年までに1億0900万人に達すると予想しつつも、メタ・プラットフォームズのフェイスブックやイーロン・マスク氏のX(旧ツイッター)を大きく下回るため「レディットは長期にわたり規模を本格的に拡大できることを立証する必要がある」と述べた。
レディットはIPOに際してはAIを成長分野に掲げたとはいえ、売上高の大部分を広告収入に依存している。