[東京 19日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18131.23 -160.57 寄り付き 18282.78 安値/高値 18078.43─18314.09
TOPIX .TOPX 終値 1494.75 -11.09 寄り付き 1505.16 安値/高値 1489.11─1507.44
東証出来高(万株) 187544 東証売買代金(億円) 19952.02
東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落。様子見ムードが強い中で前週末にかけて上昇 した反動などから利益確定売りの動きが優勢だった。日中には予想をやや上回った中国経 済指標を受けて、買い戻しを主体とする戻り局面もあったが、上値は限られた。円相場の 強含みや中国株の下げ転換などが重しとなり、さえない値動きとなった。 東証1部の売買代金は1兆9952億円と、8月17日以来、約2カ月ぶりに2兆円 を下回った。
前週末の欧米株は上昇したものの、円相場がやや強含みとなったことから外需株を中 心に売りが先行。鉄鋼や非鉄金属、商社など中国関連銘柄への売りも目立ち、日経平均の 下げ幅は一時200円超となった。
日本時間午前11時に発表された7─9月期中国国内総生産(GDP)成長率が前年 比プラス6.9%と、事前予想(6.8%増)を小幅に上回ると中国景気減速に対する過 度な懸念が後退。日本株も買い戻し優勢となり、日経平均は一時プラス圏に転じる場面が った。
ただ上値を買い上がる投資家は少なく、上海総合指数 .SSEC などがマイナス転換す ると、日本株も再び軟化した。「国内企業決算の発表本格化を前に投資家の様子見姿勢が 強い中、中国株などに左右されやすい地合い」(東洋証券ストラテジストの土田祐也氏) と指摘され、方向感の定まらない展開だった。
個別銘柄では、好業績銘柄への買いが目立った。2015年4―9月期利益予想の上 方修正を発表した明治家運 9115.T や戸田建設 1860.T がともにストップ高となったほか 、資生堂 4911.T も続伸した。
半面、ジャフコ 8595.T が軟調。19日の寄り前に発表した2015年4─9月期の 中間期連結業績が減益となったことを嫌気した売りが出た。横浜マンション問題が引き続 き嫌気され、旭化成 3407.T や三井住友建設 1821.T が売り優勢だった。
東証1部騰落数は、値上がり636銘柄に対し、値下がりが1156銘柄、変わらず が109銘柄だった。
(杉山容俊)