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【株式市場特集】再び金先物価格高で巡航速度高期待、鉱業・石油株が再出番か

発行済 2024-04-22 08:36
更新済 2024-04-22 09:05
© Reuters.  【株式市場特集】再び金先物価格高で巡航速度高期待、鉱業・石油株が再出番か

[日本インタビュ新聞社] - ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響

 今週のコラムは、異例中の異例としてお許しいただきたいが、前週15日付けの当欄で取り上げた地政学リスク関連株をもう一度お薦めすることにした。金先物価格は、長期金利が上昇すると本来、金利が付かない金融商品として逆風になるはずなのに、前週末19日の米国市場では続伸して史上最高値にあと35ドルと迫った。また原油先物(WTI)価格も、同様に中東情勢緊迫化による需給懸念が強まり一時、1バーレル=86ドル台と続伸した。また海運市況も、軍事衝突がエスカレートしてホルムズ海峡閉鎖などの輸送障害が生じるようなことがあれば、強く反応することが想定される。いずれも、一触即発状態にあるとみて間違いなさそうだ。

 この地政学リスクに関連する銘柄の多くは、4月13日夜にイランがイスラエルへ報復攻撃した翌週明けの15日に年初来高値を更新し、そのあとイラン・イスラエルの報復攻撃が、互いにエスカレートを望まないとの観測も強まって一服していた。それが19日には、また敏感に反応し、INPEX<1605>(東証プライム)、住友金属鉱山<5713>(東証プライム)、日本郵船<9101>(東証プライム)などをリード株に逆行高した。「ピンチはチャンス」にもう一度トライしてみる突破口になりそうだ。

■年初来高値から倍返しの調整も再び金先物価格高で巡航速度高期待

 金価格のリード株の住友金属鉱山は、イランのイスラエルへの報復攻撃で年初来高値5479円まで3%超の急騰を演じたが、その後は5080円安値まで倍返しの調整となり、前週末19日には、今度はイスラエルのイランへの報復で5211円までリバウンドした。同じように三井金属<5706>(東証プライム)、東邦亜鉛<5707>(東証プライム)、三菱マテリアル<5711>(東証プライム)、DOWAホールディングス<5714>(東証プライム)も、年初来高値へ急伸したあと、上昇前の12日終値を割り調整し前週末にやや値を戻したところである。金先物価格の上昇に支えられ15日急騰の瞬間風速が、巡航速度として一段の上値追いとなる可能性も高まる。また非鉄商社のアルコニックス<3036>(東証プライム)、黒谷<3168>(東証スタンダード)などへの波及も想定される。

 金価格関連株として今回の地政学リスクへの反応が限定的だった貴金属回収(リデュース)の中外鉱業<1491>(東証スタンダード)、イボキン<5699>(東証スタンダード)、アサカ理研<5724>(東証スタンダード)、AREホールディングス<5857>(東証プライム)、松田産業<7456>(東証プライム)や貴金属買い取り・再販(リユース)のハードオフコーポレーション<2674>(東証プライム)、ゲオホールディングス<2681>(東証プライム)、コメ兵ホールディングス<2780>(東証スタンダード)、トレジャリー・ファクトリー<3093>(東証プライム)、シュッピン<3179>(東証プライム)、買取王国<3181>(東証スタンダード)、テイツー<7610>(東証スタンダード)も、徐々に関連人気を高めよう。

■国産エネルギーの水溶性ガス関連株を中心に供給途絶を先取り

 地政学リスクで原油供給が途絶する石油ショックの先取りでは鉱業株、石油株の再出番となると。INPEX<1605>(東証プライム)、石油資源開発<1662>(東証プライム)、K&Oエナジーグループ<1663>(東証プライム)、富士石油<5017>(東証プライム)、出光興産<5019>(東証プライム)、ENEOSホールディングス<5020>(東証プライム)、コスモエネルギーホールディングス<5021>(東証プライム)などとなる。株価は、非鉄株と同様に15日に急伸したあと調整を続けているが、投資採算的にも軒並み割安である。そのなかでも注目は千葉県で国産エネルギーの水溶性ガスを開発している銘柄で、K&Oエナジーグループのほか関連する伊勢化学工業<4107>(東証スタンダード)、伊勢化学の親会社のAGC<5201>(東証プライム)、また新潟県で自前ガス田を保有する三菱ガス化学<4182>(東証プライム)などとなる。伊勢化学は、上場来高値追いとなっている。

 ホルムズ海峡封鎖、海運市況上昇の先取り妙味があるのが海運株である。日本郵船<9101>(東証プライム)、商船三井<9104>(東証プライム)、川崎汽船<9107>(東証プライム)の大手3社に加えてNSユナイテッド海運<9110>(東証プライム)、乾汽船<9308>(東証スタンダード)、明海グループ<9115>(東証スタンダード)、飯野海運<9119>(東証プライム)、共栄タンカー<9130>(東証スタンダード)などが候補株になる。防衛関連株では照明弾の細谷火工<4274>(東証スタンダード)が、前週末19日に一時、年初来高値を更新したが、火器の豊和工業<6203>(東証スタンダード)、機雷の石川製作所<6208>(東証スタンダード)のほか、ミサイル・航空機・へリコプターの三菱重工業<7011>(東証プライム)、川崎重工業<7012>(東証プライム)、IHI<7013>(東証プライム)の重工業株のほかSUBARU<7270>(東証プライム)などにも買いが波及する展開も有力になる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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