[上海 22日 ロイター] - 中国政府系投資会社の中央匯金投資が、低迷する株式市場の下支えのため、第1・四半期に少なくとも3000億元(約414億2000万ドル)相当の上場投資信託(ETF)を購入していたことが四半期報告書で明らかになった。
購入したETFはHuatai-PB CSI300 ETF, E Fund CSI300 Index ETF, Harvest CSI 300 ETF, ChinaAMC CSI 300 ETF and ChinaAMC China 50 ETFなど。
優良株で構成するCSI300指数は2月に付けた5年ぶり安値から約14%上昇。市場に配慮した政策や証券監督当局トップの交替も寄与した。
中央匯金投資は2月初旬、ETFへの投資を拡大したと発表。資本市場の安定を守るため、投資をさらに拡大する方針を示していた。
ロイターの算出に算出によると、中央匯金は第1・四半期にHuatai-PB CSI300 ETFを約870億元(120億1000万ドル)相当購入。E Fund CSI300 Index ETFを約730億元(100億8000万ドル)、Harvest CSI 300 ETFを約530億元(73億2000万ドル)購入した。
市場では政府系機関が株式市場を支援しているとの観測が浮上していた。