[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とダウ工業株30種が小幅続伸。米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げするとの期待が再び高まっていることを受けた。
S&Pは4日続伸と、3月以来の連騰を記録し、ダウは昨年12月以来となる5日続伸となった。
メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーが決算内容を受けて急落したことが相場の下押し材料となったが、先週の予想より弱い雇用統計を背景とする利下げ期待が市場心理を支えた。
ディズニーの第2・四半期決算はストリーミング・エンターテインメント部門が予定より早く黒字化したが、従来型テレビ事業や映画の不振に打ち消された。株価は9.5%急落と、2022年11月以来の大幅安となった。
ナスダック総合は4日ぶりに反落して引けた。
ナティクシス・インベストメント・マネジャーズ・ソリューションズのポートフォリオストラテジスト、ギャレット・メルソン氏は「来週に主要指標が発表されるまで市場はやや様子見姿勢のようだ」と指摘。来週は14日に卸売物価指数(PPI)、15日に消費者物価指数(CPI)が発表される。
ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁はこの日、おそらく年内は金利は据え置かれるとの見方を示したが、特段影響はなかった。
メルソン氏は「市場はFRBよりはるかに指標に敏感になっている」とした。
大型株のアルファベットとメタ・プラットフォームズがそれぞれ1.9%と0.6%上昇し、主要指標を押し上げた。
一方、エヌビディアは1.7%下落。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はアップルがデータセンターの人工知能(AI)ソフト向けに独自半導体を開発していると報じた。
アップルは独自開発した最新の半導体「M4」を搭載した新型のタブレット端末「iPad Pro」を発表。0.4%高で引けた。
電気自動車(EV)大手テスラは3.8%下落。中国乗用車協会(CPCA)が発表した4月のEV販売データによると、テスラの中国生産車の販売は前年比18%減の6万2167台だった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38884.26 +31.99 +0.08 38858.94 38977.61 38840.40
前営業日終値 38852.27
ナスダック総合 16332.56 -16.69 -0.10 16358.34 16397.39 16303.84
前営業日終値 16349.25
S&P総合500種 5187.70 +6.96 +0.13 5187.20 5200.23 5178.96
前営業日終値 5180.74
ダウ輸送株20種 15434.33 +53.46 +0.35
ダウ公共株15種 929.86 +11.51 +1.25
フィラデルフィア半導体 4784.88 -35.57 -0.74
VIX指数 13.23 -0.26 -1.93
S&P一般消費財 1460.52 -8.19 -0.56
S&P素材 573.86 +6.62 +1.17
S&P工業 1051.98 +2.57 +0.24
S&P主要消費財 819.10 +8.80 +1.09
S&P金融 684.69 +2.19 +0.32
S&P不動産 234.48 +2.47 +1.07
S&Pエネルギー 711.59 -0.98 -0.14
S&Pヘルスケア 1661.01 +13.37 +0.81
S&P通信サービス 292.14 +1.64 +0.57
S&P情報技術 3770.16 -20.06 -0.53
S&P公益事業 352.84 +3.90 +1.12
NYSE出来高 10.81億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38735 - 145 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 38715 - 165 大阪比