*16:08JST ミダックHD Research Memo(8):2025年3月期も増収増益予想、さらに上振れの可能性あり
■今後の見通し
● 2025年3月期連結業績予想の概要
ミダックホールディングス (TYO:6564)の2025年3月期の連結業績予想は売上高が前期比8.8%増の10,391百万円、営業利益が同8.8%増の3,849百万円、経常利益が同14.9%増の3,881百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.3%増の2,484百万円としている。
増収増益予想で過去最高更新見込みである。
奥山の杜クリーンセンターにおける廃棄物受託量増加などに加え、遠州砕石とフレンドサニタリーの通期連結(前期は第3四半期よりP/Lを取り込み)も寄与して、売上高100億円突破を目指す。
売上総利益率については売上構成やコスト増加等により若干の低下を見込むが、一方で前期計上したM&Aに係る一時的費用が剥落して販管費の減少を見込んでいる。
この結果、営業利益率は前期並みの高水準の計画としている。
経常利益については前期の営業外費用で発生した一時的費用が剥落して2桁増益、親会社株主に帰属する当期純利益については法人税等の減少により大幅増益予想としている。
なお設備投資額は同1,709百万円増の4,166百万円、減価償却費+のれん償却費は同31百万円増の960百万円の見込みとしている。
新規廃棄物処理施設の開発投資のほか、既存最終処分場の増量工事に係る設備投資を予定している。
半期別に見ると、上期は売上高が前年同期比19.5%増の5,013百万円で営業利益が同15.3%増の1,562百万円、下期は売上高が同0.5%増の5,378百万円で営業利益が同4.8%増の2,287百万円の計画としている。
下期の構成比が高い計画だが、これは稼働日数減や修繕費の発生などの季節要因で第2四半期の構成比が低い傾向があるためである。
また上期の2桁増収増益に対して下期は小幅増収増益の計画となっているが、これは前期の上期には遠州砕石とフレンドサニタリーの業績が含まれていないためである。
重点戦略として、廃棄物一貫処理体制を基盤として堅調な業種や取引先に対する効率的かつ広域な営業を展開し、奥山の杜クリーンセンターをはじめとする廃棄物受託量の増加を図る。
中間処理施設では販路拡大に向けた営業活動を推進することで稼働率の向上を目指す。
また、同地域に2ヶ所となった管理型最終処分場(遠州クリーンセンター、奥山の杜クリーンセンター)の役割を明確化することにより、効率的な運用を推進する方針だ。
なお会社予想については、通期ベースの売上総利益率の想定が保守的な印象が強い。
高収益の最終処分において特に奥山の杜クリーンセンターの廃棄物受託量が想定以上に増加基調であること、収益性が高い子会社フレンドサニタリーの業績が通期で寄与すること、さらに廃棄物一貫処理体制によるグループシナジー向上効果も期待されることなどを勘案すれば、会社予想に上振れの可能性があるだろうと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
● 2025年3月期連結業績予想の概要
ミダックホールディングス (TYO:6564)の2025年3月期の連結業績予想は売上高が前期比8.8%増の10,391百万円、営業利益が同8.8%増の3,849百万円、経常利益が同14.9%増の3,881百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.3%増の2,484百万円としている。
増収増益予想で過去最高更新見込みである。
奥山の杜クリーンセンターにおける廃棄物受託量増加などに加え、遠州砕石とフレンドサニタリーの通期連結(前期は第3四半期よりP/Lを取り込み)も寄与して、売上高100億円突破を目指す。
売上総利益率については売上構成やコスト増加等により若干の低下を見込むが、一方で前期計上したM&Aに係る一時的費用が剥落して販管費の減少を見込んでいる。
この結果、営業利益率は前期並みの高水準の計画としている。
経常利益については前期の営業外費用で発生した一時的費用が剥落して2桁増益、親会社株主に帰属する当期純利益については法人税等の減少により大幅増益予想としている。
なお設備投資額は同1,709百万円増の4,166百万円、減価償却費+のれん償却費は同31百万円増の960百万円の見込みとしている。
新規廃棄物処理施設の開発投資のほか、既存最終処分場の増量工事に係る設備投資を予定している。
半期別に見ると、上期は売上高が前年同期比19.5%増の5,013百万円で営業利益が同15.3%増の1,562百万円、下期は売上高が同0.5%増の5,378百万円で営業利益が同4.8%増の2,287百万円の計画としている。
下期の構成比が高い計画だが、これは稼働日数減や修繕費の発生などの季節要因で第2四半期の構成比が低い傾向があるためである。
また上期の2桁増収増益に対して下期は小幅増収増益の計画となっているが、これは前期の上期には遠州砕石とフレンドサニタリーの業績が含まれていないためである。
重点戦略として、廃棄物一貫処理体制を基盤として堅調な業種や取引先に対する効率的かつ広域な営業を展開し、奥山の杜クリーンセンターをはじめとする廃棄物受託量の増加を図る。
中間処理施設では販路拡大に向けた営業活動を推進することで稼働率の向上を目指す。
また、同地域に2ヶ所となった管理型最終処分場(遠州クリーンセンター、奥山の杜クリーンセンター)の役割を明確化することにより、効率的な運用を推進する方針だ。
なお会社予想については、通期ベースの売上総利益率の想定が保守的な印象が強い。
高収益の最終処分において特に奥山の杜クリーンセンターの廃棄物受託量が想定以上に増加基調であること、収益性が高い子会社フレンドサニタリーの業績が通期で寄与すること、さらに廃棄物一貫処理体制によるグループシナジー向上効果も期待されることなどを勘案すれば、会社予想に上振れの可能性があるだろうと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)