[9日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6126.68(‐8.54) 前営業日終値 6135.22(‐88.30)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 10592.49(‐81.11) 前営業日終値 10673.60(‐212.49)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4637.45(‐44.41) 前営業日終値 4681.86(‐74.55)
<ロンドン株式市場> 小幅続落。取引時間の早い段階では6101.22ポイント まで下がる局面もあったが、産業用金属と原油の価格上昇でコモディティ株が買われ、終 盤にかけて株価は安定した。 金属価格は、中国の輸入拡大期待などを背景に上昇した。原油は、米国の週間石油統 計で在庫が減ったことで値上がりした。鉱業株指数 .FTNMX1770 は3.24%、原油・天 然ガス株指数 .FTNMX0530 は1.48%それぞれ上昇した。 石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L や、天然ガス生産大手のBGグル ープ BG.L 、資源大手のBHPビリトン BLT.L 、リオ・ティント RIO.L 、グレンコア
<欧州株式市場> 続落。ドイツの製薬・化学大手バイエル BAYGn.DE と英資源大手 のアングロ・アメリカン AAL.L が売られ全体水準を押し下げた。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は7.17ポイント(0.50%) 安の1430.60と、10月下旬以来の安値で取引を終えた。 DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は20.25ポイント(0.61%) 安の3277.21だった。 バイエルは2.1%安。欧州や米国の医療規制当局が、同社の血栓防止薬「イグザレ ルト」の臨床試験に使われた試験器具に問題があった可能性があるとして調査に入ったこ とが売り材料となった。 この日は米国の原油在庫が減少したと伝わり、原油が値上がりした。日本の10月の 機械受注が増加したほか、銅価格は底堅く推移した。こうしたことを材料にスイスの資源 大手グレンコア GLEN.L は4.6%高となった。英豪系同業のBHPビリトン BLT.L と リオ・ティント RIO.L は3.7%と3.9%それぞれ上昇した。 ただ、多くの投資家は慎重な姿勢を保っている。中国経済の減速懸念が根強い上、米 国が今月利上げすると見込まれており、先行き不透明感が相場の重しとなっている。世界 最大の金属消費国である中国の経済低迷で今年はコモディティ株が打撃を受けている。 英資源大手のアングロ・アメリカン AAL.L は7営業日続落し、1.2%安で取引を 終えた。取引時間中は過去最安値を更新した。前日の配当見送りや事業再編発表を受けて 複数のブローカーが目標株価を引き下げた。 金生産のフレスニロ FRES.L は0.9%下落した。メキシコの鉱山でパイプラインが 破裂し、約450トンの選鉱くずが流れ出た。 ギリシャの主要株価指数 .ATG は3.80%低下した。銀行株の空売り禁止措置の延 長発表が売り材料となった。ナショナル・バンク・オブ・グリース(NBG) NBGr.AT は21.1%急落し、STOXX欧州600指数 .STOXX を最も大きく押し下げた。