[日本インタビュ新聞社] - ■固形がん治療の新たな選択肢となる可能性を示唆
ペルセウスプロテオミクス<4882>(東証グロース)は7月19日、2024年10月19日から23日にドイツ・ハンブルクで開催される欧州核医学会(EANM)年次総会において、開発を進めている放射性同位体標識抗体PPMX-T002の研究成果を発表した。
PPMX-T002は、頭頸部がん、卵巣がん、膵臓がん、肺がん等の固形がんに多数発現が見られるカドヘリン3(CDH3)を標的とする抗体。従来のベータ線標識抗体よりも高い抗腫瘍効果が期待されるアルファ線標識抗体として注目されている。
今回の発表では、ヒト膵臓がんを移植したマウスを用いた実験結果を報告。その結果、PPMX-T002をアルファ線放射性同位体アクチニウム225(225Ac)で標識した抗体は、ベータ線放射性同位体イットリウム90(90Y)で標識した抗体に比べて顕著な腫瘍縮小効果を示した。
この研究成果は、PPMX-T002が固形がん治療の新たな選択肢となる可能性を示唆している。ペルセウスプロテオミクスは、今後、臨床試験の実施に向けて準備を進めていく予定としている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)