中国証券監督管理委員会は13日、声明文を発表し、マーケットの安定を維持する方針を改めて強調した。
上海総合指数が同日、節目の3000ポイントを割り込んだことを受けたものだ(前日比2.4%安の2949ポイントで終了)。
声明の中では、特に需給悪化の懸念を払しょく内容が目立っている。
まず、IPO制度の改変(許認可制から登録制への移行)に関しては、「改革は秩序的に徐々に進めるもの」と指摘。
「新株発行のペースや価格は、一気に開放することはなく、新株の大規模な供給拡大がもたらされることはない」と説明した。
また、大株主による大規模な売却の懸念に対しても、「監督当局は、大口取引に対して窓口指導を実施している」と、投資関心理の安定に努めている。
同売却懸念に関しては、上海と深センの両取引所も13日、監視の体制を強める意向を表明。
「大株主の売却や大口取引の状況を注視すると同時に、大口の買いが入った後に、続けて売りを出す行為に対しては、重点的に監視措置をとる」と宣言した。
【亜州IR】