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1stコーポ Research Memo(8):再開発事業の開花により収益は上昇基調に

発行済 2024-08-23 15:18
更新済 2024-08-23 15:30
© Reuters.
*15:18JST 1stコーポ Research Memo(8):再開発事業の開花により収益は上昇基調に ■今後の展開

3. 再開発事業
ファーストコーポレーション (TYO:1430)は、再開発事業にも注力している。
この領域では、JR前橋駅北口地区第一種市街地再開発事業に事業施行者として参画し、地上27階建ての施設を建設してきた。
同プロジェクトは2024年3月に完成し、6月に顧客への引き渡しが完了している。
同社の再開発第1号案件である大型プロジェクトの完工を通して同社は、再開発事業と高層建築に関するノウハウを蓄積することができた。
同プロジェクトに対する周囲の評価も高いという。
今後は、再開発事業とタワーマンションなどの高層建築の領域により積極的に進出する考えだ。
再開発事業に関しては、青森県弘前市でも既に用地を取得し、準備組合に加盟するなど事業計画の具体化に向けて取り組んでいる。
また、神奈川県横浜市緑区でも大規模事業に参画しており、デベロッパーとジョイントで計画を具現化する方針だ。
将来的にこれらの再開発事業が次々に開花すれば、同社の収益は確実に上昇基調になると思われる。



郊外の好立地案件に引き続き注力
4. アフターコロナへの対応
コロナ禍によって普及したテレワークなどをはじめとする新しい生活様式は、マンション販売動向にも影響を及ぼした。
アフターコロナに移行した現在は出社回帰などの流れはあるものの、マンションの販売価格は、都心部の高価格帯物件と郊外のリーズナブルな物件の二極化が進んでいる状況だ。
好立地の郊外案件に対するニーズが旺盛な状況が継続しているなか、同社は引き続き郊外の案件に注力している。
2024年5月期には、新たに神奈川県相模原市緑区、東京都町田市などで分譲マンションの建設を開始した。
また、神奈川県海老名市、神奈川県横浜市南区などでは、マンション建設のための事業用地の仕入れ・売却を行った。


コロナ禍にあっても同社は、主力のマンション建設に加え、自社ブランドの分譲マンション事業、アクティブシニア向けマンション事業、再開発事業を新たな軸に事業の拡大に注力してきた。
今後も各事業を着実に成長させることによって、後述する中期経営計画「Innovation2024」の実現を目指す。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)


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